3⃣どうしたら旦那さんへのイライラがなくなるの?
旦那さんが、子供の特性を理解してくれず、子供に怒ってばかり…
そんな旦那さんへイライラしたことありませんか?
私は、あることに気づいたのです。
それは…
・パパのストレスコップは常に満パンだった…という事実。
・パパと子どもは一緒にいる時間が圧倒的に少ないため、パパの認識が薄いのは仕方がない。(ママと同じ認識になるのは不可能。)
という考え方です。
◆パパのストレスコップは常に満パンだった…という事実。
そもそもパパに、子どものことを考える時間と精神的余裕があるのか…という大前提のお話になります。
現代社会は、普通に過ごしているとどうしても気づかぬうちにストレスを抱え込むようなシステムになっています。コロナ禍で、男の人のストレス発散も難しくなっているのかもしれませんね…。
女性は誰かに話せばストレス発散になった!って実感が持てるかもしれませんが、男性は自分のストレスがどれぐらいあって…発散方法や発散時期など自分でもよくわかっていないかもしれません。
我が家では、お互いにストレスコップ(心のコップ)というものを持とうという話になっていて、ストレスコップを5段階で表し、ストレスがどのぐらいたまっているかをお互いに認識できるようにしています。(自閉症のアプローチの視覚化をここで利用、笑)
今日は、コップ100%埋まっているから、もう何もしたくない…という日はそのように伝えています。逆に20%だから、まぁまぁ余裕あるよって日には、普段思っていることの話し合いができるかもしれないと考えています。 (付属のPDFに心のコップシートつけておきました。よろしければ、コピーして、マグネットなどを貼って、『今日私ここ』と示すだけでも視覚化になっていいかもです)
お互いにストレスコップがタプタプの状態で話し合っても、受け入れるスペースがないわけですから、それは意味がありません。
ストレスコップを低い%で維持できる時間帯を増やすと考えると、旦那さんのストレスコップは今どのぐらいたまっているでしょうか…。
そして、このストレスという水を流すために、どうしたらいいのか…を夫婦で話し合ってみませんか。
その前に…もしかしたらその『話し合う時間もない…』って方いませんか?
そのような場合、生活全体を考え直す必要があるかもしれません。
◆まずは、結婚記念日と誕生日に、有給消化しませんか?
結婚生活が長くなれば長くなるほど、子ども抜きの夫婦の会話って減っていってませんか?
ずっと同じことを考えている人もいないと思います。会話をして、お互いの認識を合わせていく作業は結婚生活の中で重要だなと思います。
毎日1時間話す夫婦と1時間未満の夫婦ですと、喧嘩の頻度が違います。
1時間未満ですと、喧嘩が増えてくるそうです。
できれば、毎日ちょーっとずつでいいので、2人だけの時間を持つのが理想ですが、難しければ、記念日だけでも2人の時間にしませんか?
子どもはどこかに預けましょう。これはマストです。必ず2人きりになってください。
私は、お互いの誕生日には旦那に仕事を休んでもらい、2人だけの時間を作るようにしています。
『私は、こう思っているんだ』と素直に話せる機会ってあまりないですよね。
2人になると、普段思っていることをポロポロと話せます。
旦那さんにも、ママ達には見えない不安を抱えていたりするかもしれません。
そういうお互いに、弱い部分を見ると『支えていこう。』って思えるんですよね。
今の日本人は、忙しすぎます。心が、頭が、焦っているように見えます。
年に3回以上、ゆーっくり夫婦の時間を作ることが、パパ育に繋がると私は思います。
4⃣パパと子どもは一緒にいる時間が圧倒的に少ないため、パパの認識が薄いのは仕方がない。(ママと同じ認識になるのは不可能。)
私は、『パパが障害や特性だと理解できる回数(時間)、子どもの状況を見ていないため、パパの認識が薄いのだと思います。
4歳のお子さんとママが一緒にいる時間を計算しました。
寝る時間を8時間とすると、233600時間。
今度は、お子さんとパパが一緒にいる時間を計算してみましょう。たとえば、平日パパの帰りが夜の7時とします。
起きるのは朝7時で8時に出勤とします。
ということは、寝るまでの2時間、朝は1時間の計3時間。
休日は、ママと同じ時間にしたとしても、9024時間。
(233600÷9024≒25)
パパと子どもが一緒にいる時間はママの1/25です!!
ということは…
あなたが子どものトラブルを1日3回見たとします。
1日に3回癇癪起こしたり、トラブルを起こしたとしても、パパからするとその出来事は8日に1回しか目の当たりにしないという計算になります。
1週間に1回あるトラブルと、
1週間に21回トラブルを見ているのでは全然違いますよね?
ということは、パパが障害に対しての認識が薄いのも時間的に仕方がないと私は思います。
逆を言えば、あと25倍の時間をパパと子どもが一緒に過ごし、トラブルをママの8倍目の当たりにすれば、確実に理解してもらえると思います。
しかし、仕事もあるのでそれは不可能ですよね。
◆どうやってパパの理解を少しでも深めていけるか?
結論を言うと、
・『25倍の時間を少しでも埋めるように、子供のビデオを見せる』
・『パパを病院と療育に連れていく』(保育参観などでもOK)
です。
実際の子どもの様子を見てもらうのです。
◆第3章で撮ったビデオを旦那さんに見せましょう。
ビデオを見せながら、『お宅のお子さん、こんな行動取るんですよ。あなたならどうしますか?何と声をかけますか?』と問いかけてください。
一気に当事者意識が芽生えると思います。
パパは、仕事をしている時、子供がどんな行動を取っているかわかりません。
ビデオで、その場面をみれば一目瞭然。
百聞は一見に如かず。育児の現場を見せましょう!
(その前に、ストレスコップで空の部分があるかどうか確認してくださいね)
◆発達障害で受診している病院や療育へ、一緒にいきましょう。
子どもが受診しているドクターをパパが知らないってこと…ないですよ…ね?
できれば、一緒にいきましょう。年に1回でもいいです。
ドクターも、『旦那さんが来てくれている!』と気が引き締まるでしょう。
なんやかんやで…男性がいるっていうのは、相手に圧をかけることができます。
今後、重要な話し合い場面は、かならずパパを連れていく…って考えておいた方がよいでしょう。
◆お子さんの診断名がついているのに、旦那さんが理解しない。困るのは誰でしょうか?
あなたと私は同意見だと思います。答えは、『子ども』です。
子どもの障害から目を逸らし続けた結果、困るのは子どもです。
もう一度いいます。あなたのお子さんが1番困ります。
必要なサービスを受けることができず、路頭に迷う可能性があります。
私の知り合いで、脳性麻痺の方がいます。(50代の方です。)
その方は、幼い頃から親が『自分の子供は障害者なんかじゃない』と目を逸らし続けたらしく、麻痺があるのに障害者手帳を取る事を拒否したそうです。
小さい頃に受けられていたかもしれないリハビリや治療も一切受けられなかったのです。
その方の親が亡くなってから、やっと障害者手帳を取得して、色んなサービスを利用して何とか1人でもやっていけている…というような状況でした。
しかし、現在のその方を見ていると、関節の変形がひどいのです。
幼い頃に、適切に医療や福祉を受けていれば…身体の負担はもっともっと減っていたのではないかな…と療法士の視点で私は思うのです。
その方は、とても性格が明るく温厚で前向きなので、親を責めたりはしていませんでした。
しかし、親が目を逸らし続けた結果…苦労するのは子供なんだとその方を見ていると痛感させられます。
子供のできる部分、できない部分をはっきりさせ、そのできない部分をサービスやお金で補っていくことが発達障害児の親としてできることではないでしょうか。
上記の方の関節の変形は、発達障害児でいうと2次障害です。発達障害者は2次障害を抱える確率が高くなります。2次障害を抱えるリスクをここで、減らしていけたらいい…と私は思います。
お子さんが小さい今から少しずつでいいので、パパが子どもを見る時間を増やしていきましょう。
あなたが仮病を使ってでも、パパと子どものいる時間を増やすのです。
しかし、あくまでも、ストレスコップの見直しができて且、パパが自分の課題として認識できたら…です。
さて、馬を水辺に連れて行く作業はこれで、終了です。
あとは、水を飲むか飲まないかは、馬(ここでいう夫)次第です。
もしも、ここで馬が水を飲まない結果になったとしても、あなたのせいではありません。
それは、あなたの課題ではありません。ここまでやったあなたの課題は達成されました。
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
3章のビデオを撮った方は、旦那さんにぜひ見せてください。
少しでも、あなたの認識と旦那さんの認識の擦り合わせをここでやっておきましょう。
ママはいつでも100点満点!
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参考文献;鏡の法則 野口嘉則 2006 総合法令出版株式会社
考具 加藤昌治 2003 CCCメディアハウス