こんにちは、山田です。
昔の日記を読み返していて、子どもの言葉に冷や汗…!!という経験を何度かしたことを思い出しました。
――私の子どもが実際に店員さんに言った言葉です。
はじめて会う人に、心からの“疑問”や“興味”をそのままぶつけてしまう子どもたち。
大人としては一瞬ヒヤッとしたり、慌ててフォローに回ったり。そんな経験、ありませんか?
我が子の場合、自閉症スペクトラム症を持っているので、余計に暗黙のルールを理解するのに苦労するみたいです。
でも、本人には悪気なんて一切ないんです。
むしろ、「なぜそれがダメだったのか?」がわからず、きょとんとしている顔を見ると、胸がギュッとなる…。今日はそんな“子どもと暗黙のルール”について、私自身の体験をふまえて書いてみようと思います。
- 我が子の迷言集
- 「空気を読む」は、大人の後天的スキル
- 暗黙のルールは「言われていないけど、守ること」
- 我が家で試している伝え方・向き合い方
- ソーシャルスキルトレーニング(SST)カードの活用
- 子どもと一緒に、ゆっくり育てていけばいい
- SNS発信
我が子の迷言集
その他、我が子達の迷言集を紹介しましょう(笑)
①祖母に対して
別居している祖母、久々に遊びに来て我が家に長居していました。
外が暗くなってきて娘が一言…。
おぉぉぉーっと…。。
これでは、「早くおばあちゃん帰ってよ」というニュアンスで伝わってしまいます…!!!母としてはドキドキハラハラでした…^^;
②初めて会う店員さんに対して…
うぉーーーー…!!!!それは言わないであげて~~~~~!!!!
「男の方でも長い方もいるんだよ~」と教えて、そそくさとその場を立ち去りました…💦
ここからが本領発揮!
③ふくよかな方に対して…
デブだね。
あぁぁぁ…それだけは言っちゃだめぇぇえええええ…💦
極めつけは…
④高齢者に対して…
これは「“まだ”の使い方を間違えた」だけ。
本人としては「長生きだね」「元気だね」くらいのニュアンスだったのかもしれません。
でも、聞いた側がどう受け取るかによっては、思わぬ誤解や傷つきが生まれてしまう。
この文脈だと、「おばあちゃんに早く〇んでほしい」というニュアンスで相手に伝わってしまう危険性もあります。
ほんとに心臓がいくつあっても足りない経験をしました…!(大号泣)
「空気を読む」は、大人の後天的スキル
私たちはつい、「それくらい分かるでしょ?」と思ってしまいがちです。
でも、子どもにとって“空気を読む”“言葉の裏を察する”なんて、発達段階的にもかなり高度なスキル。
特に、自閉傾向のある子どもや言語発達にでこぼこがある子にとっては、「どうしてこれを言ってはいけなかったのか?」が見えづらく、親としてもどこまでどう説明すればいいのか悩ましい。
このギャップこそが、“暗黙のルール”の難しさ。
暗黙のルールは「言われていないけど、守ること」
「言っちゃいけないことって、言われなきゃわかんないよね?」 これは以前、うちの子に言われたセリフです。まさにその通り。
暗黙のルールは「誰も明確に教えてくれないけど、何となく守っていること」。
-
お年寄りには敬意を持って接する
-
他人の見た目を直接コメントしない
-
“本音と建前”を使い分ける場面がある
…など、私たち大人が自然と身につけている「社会の流れ」や「場の空気」を、子どもが自分で察知するのはかなり難しい。
だからこそ、大人が「どういうときに、どんな配慮が必要か」を、具体的に・丁寧に伝えていくことがとても大事なんです。
我が家で試している伝え方・向き合い方
1. 「5秒で直せる/直せない」で判断する癖をつける
言っていいことかどうか、迷ったら「5秒で直せるかどうか?」をひとつの基準にしています。
🗣️ 子どもと一緒に考えたい「言っていいこと/言わなくていいこと」リスト
✅ 言っていいこと(5秒で直せること) | ❌ 言わなくていいこと(5秒で直せないこと) |
---|---|
「口にごはんついてるよ」 | 「太ってるね」「なんでそんなに大きいの?」 |
「チャック開いてるよ」 | 「肌が黒いね」「顔が変だね」 |
「顔にペンついてるよ」 | 「男なのにピアスしてるの?」 |
「背中にシール貼ってるよ」 | 「この宗教、変だね」 |
「靴左右逆だよ〜」 | 「そんなの好きなの?」 |
「鼻水出てるよ」 | 「しゃべり方が変」 |
👩「これ、言ってあげたら相手が助かるかな?」
👩「それとも、言われたらイヤな気持ちになるかもしれないかな?」
こんなふうに、言葉を使う前に“ちょっと立ち止まって考える”ことを一緒に練習しています。
2. あとから一緒に振り返る時間を持つ
一日の終わりなどに、「あの時、相手はどう思ったかな?」と一緒に考える時間を作ります。
-
言葉がどう受け取られるか、
-
相手がどんな気持ちになったか、
-
同じことを伝えるとしたら、どんな言い方がよかったか
一緒に色んなパターンを考えてみました。
3. 自分の気持ちを整理できる言葉を教える
子どもが“気になる”とき、「どう言ったら伝わるかな?」を一緒に考えます。
🧒「おばあちゃん、あとどのくらい一緒にいられるの?」
🧒「このあと、いつおうちに帰る予定なの?」
気持ちや興味はそのままに、相手が傷つかない表現を練習続けていきました。
そんなに振り返るなんて毎日無理!!
そんな方には、SSTカードが便利★
ソーシャルスキルトレーニング(SST)カードの活用
「言葉の裏」や「空気を読む」って抽象的だからこそ、視覚化できるSSTカードは超便利!!
おすすめの使い方
-
1日1枚ひいて、テーマについて家族で話す
-
「ママだったらどう思う?」「パパだったらどう思う?」など、視点の違いも取り入れる
-
NGワードではなく「代わりにどう言えばいい?」を一緒に考える
我が家で活躍中のSSTカード
ソーシャルスキルトレーニング絵カード 連続絵カード 小学生中学年版1
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ソーシャルスキルトレーニング絵カード 連続絵カード 小学生低学年版1
その他、かるたやゲームを使いながら、ソーシャルスキルトレーニングをすることも可能です。
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子どもと一緒に、ゆっくり育てていけばいい
正直に言ってしまう子どもの言葉に、冷や汗をかいたり、恥ずかしさで胸がぎゅっとなることもありますよね。
でも、そこから“学べる時間”を一緒に持てたら、それはかけがえのない時間になると思うんです。
社会の中には、目に見えないルールがたくさんある。
でもそれは、学んでいいこと・教えていいこと。
完璧じゃなくても大丈夫。
一緒に考えて、少しずつ育てていけばいい。
私も、毎日間違えます。「ママも間違えちゃった!ごめんね~。」って、大人から「失敗しても生きていける、間違えたら謝ればいいんだ」という背中を見せていきましょう。
子どもと一緒に、ゆっくりと“言葉の裏にある気持ち”を読み解く旅を、これからも続けていけたら嬉しいです。
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SNS発信
Xでは、毎日発信しています。主に自己理解についてです。
山田@自己理解コーチ (@syuhutago25) on Twitter
この記事を書いている私はこんな人。
小6双子の母。自己理解コーチ、アドラーELM勇気づけ講座リーダー、言語聴覚士。
長女は、軽~中等度知的障害、自閉症スペクトラム。フリースクーラー。
次女は、軽度のADHD・自閉症スペクトラム。公立小学校の授業を自分で選択し、部分登校している(ハイブリットスクーリング)。
子育て中に、自己理解やアドラーの心理学を学んだり、教育移住を経験し、『人との対話』が世界で1つの家族の幸せに辿りつける方法だと気付く。 対話をするためには、自分をまず理解しないと始まらない。自己理解は他者理解に繋がる、そして、世界で一番小さな単位(自分と相手)の平和が世界平和に繋がると信じています。