「頭がいい子って、どんな子ですか?」
こう聞かれたとき、多くの人はこう答えるのではないでしょうか。
→国語や算数ができる子
→テストでいい点を取れる子
でも、本当にそれだけでしょうか。
私はある本を読んで、その前提が大きく揺らぎました。
今回読んだ本はこちら。
そこで紹介されていたのが、「マルチ・ピザ」という考え方です。
人には8つの「得意な学び方」がある
マルチ・ピザは、ハワード・ガードナーの「多重知能理論」をベースにしたものです。
実は私は、1年前にこの理論に出会っていました。
谷口たかひささんの『自分に嫌われない生き方』という本です。
その中で、多重知能理論が紹介されていました。
当時も「人にはいろんな得意があるんだな」とは理解していたつもりでした。
でも今回、この考え方が「学校の現場で実践されている」と知ったとき、正直、驚きました。そして同時に思ったんです。
「これが広がったら、世界は変わるんじゃないか」と。
人には、それぞれ異なる8つの知能(能力)があるとされています。

しぜん
植物や動物などの自然を知ったり、分類したり、世話をしたりする力。
ことば
ことばを話したり、聞いたり、読んだり、書いたりする力。
すうじ
計算する、順序で考えるなど、数字で考える力。きちんと筋道を立てて考える力。
え
絵や色や形や立体や空間をとらえる力。
からだをつかう
体全体の大きな動きや、手先の小さな動きをあやつる力。バランスをとる力。
おんがく
メロディを聞き分けたり、歌ったり、演奏したり、歌をつくったりする力。
ひと
ほかの人の気持ちを理解したり、表情を読んだり、協力する力。
じぶん
自分の得意や苦手がわかったり、目標を立ててがんばったり、きもちや行動をコントロールしたり、自分を大切にするなど、自分をみつめる力。
つまり、「頭がいい=勉強ができる」という単純な話ではなく、
→どの力を使うと理解しやすいのか
→どんな方法なら学びやすいのか
は、人によって違うということです。
この考え方に触れたとき、私はすごく腑に落ちました。
なぜなら、これまで「できる・できない」で見ていたものが、
「合っている・合っていない」に見えてきたからです。
「できない子」はいない。ただ合っていないだけ
たとえば、同じ内容でも
→話を聞くと理解できる子
→図や絵で見ると理解できる子
→体を動かすと理解できる子
がいます。
でも、授業が一つの方法でしか行われなかったらどうなるでしょうか。
その方法に合わない子は、「できない子」になってしまう。
本当は理解する力があるのに、ただ「入り口が違うだけ」でつまずいてしまう。
これって、すごくもったいないことだと思いませんか?
マルチ・ピザは、その「入り口」を増やす考え方なんです。
マルチ・ピザで何が変わったのか
この考え方を実際の授業に取り入れた学校では、子どもたちに大きな変化が起きました。
子どもたちの変化
→自分の得意な面だけでなく、友だちの良さに気づくようになった
→情緒面が安定し、将来に向かって夢や希望をもてるようになった
→多様な学び方を身につけることができた
→発達障害のある子も意欲的に学び始め、自信をもてるようになった
さらに驚いたのは、変わったのが子どもだけではなかったことです。
教師の変化
→多面的に子どもを見ることができるようになった
→授業の視点が改善された
→多くの子が活かされる授業になった
つまり、「子どもを変える教育」ではなく、「関わり方が変わることで子どもが変わる教育」が実現していたんです。
これは、長い間私が理想を追い求めてきた教育方法がここにあったかもしれない!とも感じました。
「違っていい」が当たり前になる世界
私がこのマルチ・ピザの話で一番感動したのは、ここでした。
この考え方には、「共通言語」があります。
子どもたちは、
→自分はこれが得意
→あの子はこれが得意
というように、自然と違いを認識していきます。
そしてその違いを、
→優劣ではなく「個性」として受け取るようになっていくんです。
これってすごくないですか?
普通は、
→算数できる子がすごい
→体育できない子はダメ
という空気が生まれやすいのに、
この環境では、
→それぞれの良さがある
→違うからこそ価値がある
という世界観が育っていく。
つまり、
「自分と相手は違っていていい」
ということを、頭で理解するのではなく、体験として学べる仕組みになっているんです。
今回読んだ本はこちら。
自己肯定感は「できること」からではなく「認められること」から育つ
さらに、この仕組みは自己肯定感にも大きく影響します。
子どもは、
→できたから自信がつく
だけではありません。
むしろ、
→自分の良さに気づいてもらえた
→そのままでいいと認めてもらえた
ときに、初めて「自分にも価値がある」と感じるのではないでしょうか。
マルチ・ピザの環境では、
→ありのままで価値がある
→自分にもできることがある
という感覚が、自然と育っていきます。
これは、単なる学力の話ではなく、
「これからどう生きていくか」に直結する力だと思いました。
教育の本質は「可能性を見つけること」
これまでの教育は、
→できるか、できないか
→点数が高いか、低いか
で評価されがちでした。
しかし本来の教育は、
→その子の可能性を見つけること
→その子に合った方法で伸ばすこと
ではないかと思います。
マルチ・ピザは、そのためのとてもシンプルで、でも本質的な方法でした。

今回読んだ本はこちら。
まとめ:「できない」は存在しない
今回の学びを一言でまとめるなら、
「できない子はいない」
ということ。
あるのは、
→まだ出会っていない学び方
→まだ見つかっていない強み
だけなんだと思います。
そしてそれを見つけるのは、大人の役割。
この視点を持つだけで、子どもとの関わり方は大きく変わるはずです。
本当にこの本に出会わせてくれてありがとうございます。感謝。
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