発達障害のお子さんや発達障害の子を持つ親からすると、就労移行支援サービスのジョブサや放課後等デイサービスのジョブサU18の現状や口コミが気になりますよね。
この記事ではジョブサ、ジョブサU18の口コミを紹介しています。
また、ジョブサにおける就労移行支援の現状とジョブサU18における放課後等デイサービスの支援状況についても解説しています。
2つのサービスが気になっているという人はぜひ参考にしてみてください。
ジョブサとは
ジョブサとは就労移行支援事業所のことです。
ジョブサにはスピードコース・じっくりコースの2つがあります。
以下の人はスピードコースがおすすめ。
- 早く就職したい
- 面接前に職場体験をしたい
- 就職活動しながら利用したい
以下の人はじっくりコースがおすすめです。
- 時間をかけて就職準備を整えたい
- 着実にスキル習得したい
- 「働くこと」へ自信をつけたい
またトレーニングは以下の3種類あるので自分にあったものを選択できるのが強みです。
- 集団トレーニング
- 少人数トレーニング
- 個別トレーニング
発達障害や精神障害、身体障碍があり各種手帳を持っている18歳以上~65歳未満の人や手帳を持っていないけれど市町村の担当窓口で利用が認められた18歳以上~65歳未満の人が対象です。
ジョブサU18とは
ジョブサU18は、放課後等デイサービスです。
障がいのあるお子さんのコミュニケーショントレーニングを行うことや、学習教室としての機能を持ちます。
お子さんひとりひとりの特性にあった指導をおこなってもらえるので安心ですね。
障がいがあるがゆえに以下のような悩みを抱えているお子さんの楽しい時間と場所を提供してくれる施設です。
- うまく相談できない
- 人との関わりで誤解を招く
- 周りの人に嘲笑される
- 安心できる場所がない
普段楽しめる時間が少なかったり安心できる場所が少なかったりするお子さんにとって最適のサービスです。
ジョブサU18の4つの特徴
ジョブサU18の特徴は以下の4つです。
- 小学生から高校生までシームレスな指導をしてもらえる
- 体系化された専門的プログラムがある
- 家庭と連携をとってくれる
- スタッフが元気と笑顔にあふれている
それぞれについて解説します。
小学生から高校生までシームレスな指導をしてもらえる
ジョブサU18は小学生から高校生までシームレスな指導をしてもらえます。
シームレスとは「切れ目のない」という意味です。
お子さんは年代によって求められる力や必要な力は変わってくる上に、ひとりひとりの成長スピードも違いますよね。
ジョブサU18ではどの年代でもお子さんに合ったスピードで成長を続けられるよう、コミュニケーション面・学力面ともに切れ目のない指導をしてもらえます。
体系化された専門的プログラムがある
ジョブサU18では小学生、中学生、高校生ごとの専門的なプログラム・教材が揃っています。
年代ごとのコミュニケーション面の課題と学習課題を細分化した上で作られたプログラムなのでそれぞれの年代で起こりそうな困り感に対応してもらえ、安心ですね。
さらに以下の要因でプログラムの選択・指導方法の変更をしてもらえるのが特徴です。
- 各課題ごと
- お子さんひとりひとりの性格や特性
- グループ特性
しかしいくらトレーニングをしてもお子さんにやる気がなければ意味がありませんよね。
ジョブサU18ではお子さんがトレーニングの目的を意識して取り組めるよう工夫しているので、お子さんがやる気を持ち、学習効果も高くなります。
家庭と連携をとってくれる
ジョブサU18に通い始めてもどんなことをしているかわからないとお家の人は不安ですよね。
ジョブサU18ではトレーニングの目的やポイント、トレーニングに参加中のお子さんの様子をフィードバックしてくれます。
具体的には以下の2点で連携をとってもらえます。
- 毎月もらえるフィードバックシート
- 保護者面談
保護者面談はお子さんの様子により頻度は異なります。
さらに家庭で取り組んでほしいことも伝えてくれるため、具体的に家でどんなことをしたらいいのかわかるのも嬉しいポイントですね。
スタッフが元気と笑顔にあふれている
大切な我が子が通うならスタッフさんは元気で明るい場所がいいですよね。
ジョブサU18のスタッフさんは通っているお子さんが「ジョブサU18に行くと元気になる」と言うくらい笑顔がいっぱいのスタッフばかりです。
ジョブサの良い口コミ
ジョブサの口コミについて実際の利用者と、企業側の口コミを集めました。
ジョブサの悪い口コミは特に見つからなかったため、良い口コミのみ紹介します。
ジョブサが気になっているという人はぜひチェックしてみてください。
利用者の口コミ
私は当初より某大手銀行の特例子会社を志望していました。ジョブサでは、企業見学・実習のセッティング、実習中も親身に相談に乗ってくれて不安なく実習に取り組めました。採用面接も毎週の「面接講座」で練習した質問が多く、迷いなく受け答えができ、晴れて就職が決まりました。ジョブサでは、初めて会ったその瞬間からできるコミュニケーションとして「あいさつ」をとても重視しています。某大手銀行の特例子会社の方にも「あいさつ」に関しては初日からお褒めの言葉を頂きました。また、報告連絡相談や休憩中の雑談などがごく自然に出来るようになったのもジョブサのトレーニングの成果だと思っています。
就労する前は何かと不安がつきものですが、親身に相談にのってもらえると安心しますね。
ジョブサが大切にしている「あいさつ」「報告連絡相談」はどこへ行っても必要なので、このような絶対必要なスキルが身につくのはありがたいですね。
企業側の口コミ
ジョブサさんとのお付き合いは、1人の障がいのある方の面接に、スタッフの方が同席してくださったことから始まりました。その時、障がいのある方へも、私たち企業へも親身な対応をしてくださったことが、とても印象的でした。就労がスタートしてからも、担当するスタッフ皆さまが一所懸命に定着支援をしてくださいました。ジョブサさんの「応援する」姿勢が素晴らしく、私たちは安心して支援をお願いすることができます。今では、ジョブサに通う方の紹介を直接受けるようなお付き合いとなりました。ジョブサの方々に感謝しているとともに、事業所の発展を願っています。
就職したら終わり、ではなく就労が始まってからも定着支援をしてもらえると、企業側も雇ってよかったと思えますよね。
また利用者側も就労してからも支援してもらえたり相談できたりする場があるだけで安心できていいですね。
ジョブサU18の良い口コミ
ジョブサU18の良い口コミを小学生・中学生・高校生別で紹介します。
また、ジョブサの悪い口コミは特に見つかりませんでした。
小学生(保護者)の良い口コミ
「以前は遊びや活動の中で、思い通りにいかなくなると手が出てしまったり、退出してしまうことがありました。また、何か欲しいものや優先してやりたいことがあると、言葉で伝える前に身体が先に動いてしまい、切り替えが難しい状態でした。
ジョブサU18に通い始め、タイマーを使うことで見通しを立てて行動ができる場面が増えました。コミュニケーションスキルでは、自分の気持ちや状況をしっかり自分の言葉で伝える場面が増えました。感情コントロールでは負けてしまっても感情的になることが少なくなり、勝敗にこだわらず楽しむことができるようになり、本人も楽しそうです。」
中学生(保護者)の良い口コミ
「特徴として生活の中で場面・状況に合わせた言動がうまくできず、先生が説明をしている際に話し始めてしまい、説明を静かに聞けないことがあります。また、自分の好きなことだけを優先してしまい、スピーチではテーマに沿って発表することが難しいです。
ジョブサU18に通い始めたことで来所時には自発的な挨拶ができるようになりました。またスタッフが説明しているときには静かに話を聞き、自分の気持ちを切り替えて参加することができるようになりました。
そしてスピーチでは「自己紹介」や「アクティビティ」などテーマに沿った適切な言葉を自分で考え、書けるようになりました。」
話しを聞く場面・自分が話していい場面の切り替えができると、教室でも説明を聞け、先生の指示がわからず困るという場面がなくなるので本人も助かりますね。
場面に合わせた言動ができると友達との関わりも上手くいき、友達関係も楽しくなりそうです。
高校生の良い口コミ
「スピーチ原稿など自分なりの考えがあるものの「早く終わらせたい」と焦ってしまい、スタッフやお友だちが見ても読めない字を書いていました。また、相手の気持ちになって考えることが難しく、悪気なく相手を傷つけてしまいかねない発言をすることもありました。
ジョブサU18に通い始めたことでトレーニングの中で様々な考え方に触れ、相手の立場を考えた発言ができるようになりました。早く終わらせようと焦ることが減り、丁寧に字を書こうと心掛けることができるようになりました。学習支援のみでなく確認や見直し・片付けなど日常の中で活かせるスキルを身に付けることができました。」
トレーニングを通して相手の立場を考えられるようになったのはかなり大きな変化ですよね。
何より日常の中で生かせるスキルを身につけるのは一番大切なので、それが身につくと通ってよかったと思えそうです。
ジョブサの就労支援の現状
就労移行支援サービスのジョブサですが、実際どのくらい就労できるのでしょうか?
ジョブサの就労支援の現状は以下の通りです。
就職率 |
92% |
定着率 |
93% |
先ほど口コミにもあったようにジョブサでは就労したら終わりではなく、定着支援もしてもらえます。そのため就職率が高いだけではなく、就職してからの定着率もかなり高くなっています。
ジョブサに100人通ったとすると就職・定着する人の割合は以下の通り。
- 就職率:100人×92%=92人
- 定着率:92人×93%=85人
100人いたら85人は就職したあともずっと働き続けていると考えると、いかにサービスや支援が手厚いかわかりますね。
ジョブサU18の放課後等デイサービス
ジョブサU18の放課後等デイサービスは以下の3つに分けられます。
- 小学生クラス1~3年生
- 小学生クラス4~6年生
- 中学・高校生クラス
それぞれについて解説します。
小学生クラス1~3年生
コミュニケーション能力を伸ばすコースのみあります。
小学生クラス1~3年生が目指す姿は以下の通りです。
- 先生や家族の話しに耳を傾ける
- 友達の表情から気持ちを想像する
- 切り替えができる
- 友達に優しく声掛けできる
ゆっくり慣れるための「プライマル」と、基礎を学べる「コミュニケーション」で構成されています。
「プライマル」は小学1年生を対象としたトレーニングであり、感情表現カードやイラストを用いて、自分の「気持ち」について学びます。
表情を読むのが苦手な子が多いため、学ぶ機会があるのはいいですよね。
「コミュニケーション」は挨拶や適切な声の大きさなどコミュニケーションの基礎を学べます。
どの場面でどんな挨拶をしたらいいのかわからない子にとって、基礎を学べると日常にも生かせていいですね。
小学生クラス4~6年生
コミュニケーションコースと学習コースの2つあります。
それぞれについて解説します。
コミュニケーションコース
課題に合わせ、コミュニケーションコースでは以下の4つのトレーニングをおこないます。
- コミュニケーション
- プログレス
- ケーススタディ
- アクティビティ
コミュニケーションでは気持ちを言葉にして相手に伝えるトレーニングをします。
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な子に最適ですね。
プログレスでは楽しみながら語彙を増やし、表現方法の幅を広げ、自分の気持ちや考えを言葉で伝えられるのを目指します。
ケーススタディでは学校や日常生活のさまざまな場面を想定し、ロールプレイをすることで、場面に合わせた行動を学びます。
繰り返し練習することでジョブサU18以外の場所でも実践できるようになると友達関係も上手くいきますよね。
アクティビティではルールや順番を守ってみんなで楽しむことを目的に行います。
学習コース
学習コースでは国語や算数の基礎をしっかり理解し、学習する習慣を身に付けることや日常生活で必要となる基礎学力を身に付けられます。
生徒2.3人に対し1人先生がつき、ひとりひとりの苦手に合わせた指導を受けられるのが特徴。
個別指導なので質問もしやすくていいですね。
中学・高校生クラス
コミュニケーションコースと学習コースの2つあります。
それぞれについて解説します。
コミュニケーションコース
コミュニケーションコースは以下の4つのトレーニングを行います。
- コミュニケーション
- プログレス
- ケーススタディ
- アクティビティ
コミュニケーションでは「話す」「聞く」についてトレーニングします。
例として以下のトレーニングがあります。
- スピーチを通して、簡潔に伝える練習
- 相手の話を好ましい態度で聞く練習
聞く態度が悪いと友達トラブルにもつながるので、聞く練習ができるのは良いですね。
プログレスでは、自分の気持ちや考えを言葉で伝えられるようにします。
ケーススタディでは不測の事態に対する対処法を、ライフスキルとソーシャルスキルの側面から学びます。
ロールプレイをすることで実際の場面に出くわしたときに対応できるよう練習するのが特徴。
アクティビティではゲームにおけるルールの理解やチーム内での協調性を育みます。
集団内でのコミュニケーションスキルが身につくのは良いですよね。
学習コース
学習コースでは現在の学年の学習を理解するために、過去につまずいた基礎学習を行い、考え方を身に付けます。
生徒2人に対し先生1人の個別指導であり、ひとりひとりの苦手や特性に合わせた指導が受けられます。
まとめ
ジョブサU18では成長段階に必要なコミュニケーションスキルや学習スキルのトレーニングができ、結果として就労段階になったときに必要なスキルの練習となります。
ジョブサは就職率、定着率共に90%以上と高いため、就労を考えている人はぜひチェックしてみてくださいね。
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この記事を書いている私はこんな人。
小3双子の母。言語聴覚士。
長女は、軽~中等度知的障害、自閉症スペクトラム。ホームスクーラ-。
次女は、軽度のADHD・自閉症スペクトラム。公立小学校の授業を自分で選択し、部分登校している(ハイブリットスクーリング)。
子育て中に、アドラーの心理学を学んだり、教育移住を経験し、『人との対話』が世界で1つの家族の幸せに辿りつける方法だと気付く。 ”置かれた場所で咲きなさい”ではなく、”咲ける場所を探していこう”という子育てスタンスで、学校と学校外の学びの場を重要視している。 子育てをしているママ達が幸せな人生を送り、生き方にフォーカスできるようお茶会・コーチング・コンサル・講座を開催している。『無理』という言葉のない、自分の可能性を無限大に信じられる世界を目指す。