子供が落ち着きがない!!落ち着くための近道はこの遊びです。
子供が落ち着きがなく困っていませんか?
病院の待合室でも走り回ったり、道路で急に飛び出したこともあったり…起きてから寝るまでパワー全開…そんなお子さんをお持ちの親御さんへ、落ち着くための方法をご紹介したいと思います。また、その落ち着きのなさ、もしかしたら受診対象かもしれませんので、詳しく解説していきます。
この記事はこのような方に向けて書いています。
◆多動なお子さんをお持ちの親御さん
◆子供が落ち着きがなく、周囲が心身ともに疲弊している方
◆もしかしたら我が子は障害なのではないか?と思っている方
この記事を読めば…
◆多動のお子さんの落ち着く方法がわかる
◆環境調整方法を知ることができる
◆受診対象かがわかる
そんな記事にしたいと思います。
Ⅰ、とは言っても…子どもって皆落ち着かないものでしょ?
そうなんです、子どもはみーんな落ち着きがないんです。
しかし、年齢を重ねるに従って、『今は、じっと座っていよう』などと判断ができるようになります。
たとえば式典などでじっと座っていられない子…就学前ならまだ『活発だね』で許されると思います。
Ⅱ、受診対象は…
1つの指標は、小学校に入っているか入っていないかになります。
■ひと時もじっとしていられない
■気が散って人の話を聞けない
■身体を上下左右に揺する
■手足をもじもじする
■周りの物にすぐに触れたがる。ブレーキが利かない。
■衝動的に大声を出すなど騒々しい
■遊具などの順番が待てない
7歳の時点で、上記のような症状が、6か月以上続いていて、生活に支障をきたしている場合(親が疲弊している場合)、受診対象と言えるでしょう。
もしかしたら、ADHD(注意欠陥多動性障害)かもしれません。
Ⅲ、ADHDは脳の機能障害です
親の育て方が悪いわけではありません。
原因不明で、脳機能の発達や成熟に偏りがある状態を言われています。
具体的に落ち着かない原因と、対処法について見ていきましょう。
Ⅳ、落ち着かない原因は?
Ⅳ-1、刺激が多く入ってきて、脳内で処理しきれない
たとえば学校で勉強している時に…
掲示物がななめっているな…気になるな…
隣の席の子の筆箱のパカパカが気になってしまって、ちょっと覗いてみよう…
あ、給食のにおいがしてきた。今日の給食カレーだっけ。嬉しいな…
落ち着かない子どもにとって授業中には、誘惑が沢山漂っています。
それを頭の中で『あ、今は授業中だからやっちゃだめだ』とブレーキをかけられるのであればセーフなのですが、ブレーキが効かない子にとっては辛い環境です。
ADHDの子どもの中には、脳に入ってくる情報(ここでは、視覚から入る掲示物、聴覚から入る筆箱のパカパカ音、嗅覚から入る給食のにおいなど5感からの情報)を全て脳の中に取り込んでしまい、頭の中が混乱している場合があります。通常であれば、これらのいらない情報は取り込まずに、授業に集中しなければという考えが先に来るのですが、障害のある子どもはそうもいきません。
頭の中が刺激で混乱している場合の対処法は??
刺激を減らすように環境調整していきましょう。
①まずは、自宅で飾り物をなくしたり、本棚や物にカーテンを引いて刺激を減らしましょう。
物が多いとそれだけ散漫になりやすい状態です。
断捨離したり、見えなくする工夫をしましょう。
カーテンは無地のものがいいでしょう。
また、学習机には、こんなものも開発されています。
②学校ではできる範囲で配慮してもらいましょう。
集団行動なので、先生や校長先生にお子さんの状況を説明し、許される所まで環境を工夫してもらいましょう。掲示物にカーテンを引いてもらったり、一番前の席にしてもらうなどなるべく聴覚視覚などの余計な刺激が入らない環境を強制的に作るのも1つの手だと思います。
我が子は、幼稚園の頃は、着替える時に、ロッカールームを四つ角にしてもらい、半個室スペースを設けてもらいました。
そうすることで、着替えに集中できる環境を演出してもらっていました。
特別支援学級であれば、このように衝立を置いて仕切ってくれる対応をしてくれるでしょう。
Ⅳ-2、自己刺激行動
落ち着きのないお子さんの中には、感覚が鈍麻(にぶい)お子さんがいます。
たとえば、痛覚が鈍麻している状態だとどういうことが起きるかわかりますか?
かさぶたを自分でかきむしってしまったり…重度の人だと骨折しても気づかずにそのまま見過ごしてしまうこともあるそうです。痛いと感じないので、そのままにしたり、自分で痛いと感じるまで痛めつけてしまうのです。
感覚の中で5感の他に「前庭覚」という感覚があります。
簡単に言えば、バランスや傾きの感覚です。
落ち着きのないお子さんの原因は、この『前庭覚の鈍さ』から来ていることがあります。
前庭覚は、こちらの記事を読んでいただけると理解が深まると思います。
私たちは、少しくるっと回れば『今、半回転ぐらいしたな…』など頭の中で処理ができます。しかし、前庭覚が鈍いと、半回転したぐらいでは『回った』という感覚が得られません。ですので、『回っている』という感覚を刺激するために、くるくる回ったりするんです。回っている感覚を入れて、『これが回るだ』と脳内で処理される…その行動により、脳内の回路を形成しています。
くるくる回るの他に、走る、飛び跳ねる、高い所に上る、高い所からジャンプするなどの行動もこれを満たそうとしています。
自己刺激行動の対処法は?
落ち着かない子どもにとっては、飛んだり跳ねたりする行動は必要不可欠です。
先述しましたが、色んな感覚を沢山沢山いれて、脳の中で頑張って処理している途中なのです。
それを大人が『じっとしてなさい』『静かにしていないとダメ!』などと制限することは、あなたが食事を3食食べられないのと同じぐらい辛いことだと思ってください。
おすすめの室内遊び
トランポリン
前庭の刺激入力には最適です。
(現在コロナ騒ぎで、売り切れ続出しているみたいですが…。)
子どもの自由に飛んでもらったり、大人と手を繋いで、高くジャンプさせたり、ランダムに小さくジャンプと大きくジャンプを組み合わせたりするといい刺激になります。
回転椅子
パソコン用などの360度回るあの椅子です。
子どもに与えれば、好きなように遊ぶので気持ち悪くならない程度に、くるくる回して遊んでもらいましょう。(きちんと捕まっているか確認してください。)
おすすめの外遊び
ブランコ
よく「ブランコばかりで、他の遊具に目もくれない…」という悩みを聞きますが、その子は、今『前庭覚をフルに鍛えている所』なので、ブランコばかりをやらせてあげてください。そのうち、感覚が整ってくると、他の遊びに興味を示しますので、子どもがブランコに興味あるうちは、沢山やらせてあげてください。
また、普通に座るだけでなく、ブランコにまたがってゆらゆらすると、横のゆれを感じます。ブランコは、前後だけの刺激になりやすいので、このようにして横のゆれも感じるとよいでしょう。
また逆にすごく怖がる子どもには、親と一緒に乗ってゆっくりこいで揺れの感覚に慣れていきましょう。
滑り台
大きめ、幅広の滑り台で、体勢を変えながら滑ってみましょう。
お尻で滑る→うつぶせ後ろ向き→横向き→うつぶせ前向き→お尻で後ろ向き
などなど。
もちろん、逆に怖がる子には、親が一緒に滑ってあげてください。
ジャングルジム
なんといっても、これ。これが一番かもしれません。ジャングルジムは、固有覚もフルに鍛えられますし、前後左右上下の感覚を入れることができます。子どもがジャングルジムをやっていたら、『よし!』と思って見守りましょう。
Ⅴ、落ち着きがない一方で過集中の危険も…
好きな遊びにハマると、呼びかけても全く振り向かない、その遊びに没頭していて、切替ができない状態です。
親としては、何かに没頭している時に声をかけるのは忍びないかもしれませんが、このようなタイプはトイレにいくことすら忘れてしまいます。火事で煙がもくもくきていても気づかない可能性もあります。
膀胱炎や命の危険もあるので、適度に『トイレ行こうか』と声掛けして、外から切替を促した方がよさそうです。
まとめ
子供の落ち着きのなさは、周囲の刺激の多さや、自分の中に刺激を取り込もうとする自己刺激行動の表れでした。そして、これらの刺激を室内や屋外の遊具を使ってうまく取り込むことで、徐々に落ち着いてくるでしょう。同時に勉強や生活環境調整をしてあげることで、落ち着いて生活ができるようになるでしょう。
ADHDは早期診断早期療育が、大事です。お子さんが、日常生活を過ごしやすくなりますように…この記事がいつかお役に立てることを祈っています。
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