赦し、信じて、手放すブログ

オリジナル講座主宰/アドラーELMリーダー/言語聴覚士/小6双子の母。世界で1つのオリジナルの人生を歩む

親子それぞれの取扱説明書を作る

大人になるって楽しそう!
そう思える親子を増やしたい。

発達障害やグレーゾーンの子育てで、「子どもを変えなきゃ」「普通に近づけなきゃ」と一人で抱えていませんか。

私は、子どもを「普通」にする方法ではなく、その子らしく幸せに生きる方法を、一緒に探したい。
親にも子どもにも、それぞれの取扱説明書があります。

このブログで大切にしていること

療育を頑張ることだけが、親子の幸せではありません。
子どもに合う関わり方を見つけること。親自身も自分らしく生きること。学校や社会との橋渡しをすること。
その積み重ねが、子どもにとって「大人になるって楽しそう」と思える家庭を育てていくと考えています。

動画で学ぶ YouTubeでは伝えきれない内容を、noteで自分のペースで学べます。
一緒に整理する 60分の1:1相談で、今の困りごとを言葉にして整理します。
深く伴走する 本当に必要な方のみ、個別の継続サポートをご案内します。

成功者の親ほど要注意? 子どもを潰す「成功法」と、才能を開花させる親の決定的な違い

「自分が苦労したから、子どもには苦労させたくない」

「私はこうやって成功したから、この方法を教えてあげたい」

これって、親としてめちゃくちゃ自然な愛情だと思う。

だって、自分が何年もかけて失敗して、遠回りして、ようやく見つけた成功法があるなら、子どもには最初から渡してあげたいじゃん。

でも実はここに、子育てのめちゃくちゃ大きな落とし穴がある。

成功方法を教えることで、子どもが潰れる場合がある。

一方で、親からたくさんの知識や経験を受け取りながら、それを土台にして、自分の才能をどんどん開花させていく子もいる。

この違いって何なんだろう?

私は、決定的な違いはこれだと思う。

親の成功法が「義務」になっているか、「権利」になっているか。

 

 

「こうしたら成功できる」が「こうしなさい」に変わる瞬間

親が、

「私はこれでうまくいったよ」
「こうすると結果が出やすいよ」
「こういう方法もあるよ」

と教えること自体は、全然悪くない。

むしろ、親が持っている知恵や経験を渡せるなんて最高だと思う。

問題は、それがいつの間にか、

「だから、あなたもこうしなさい」

に変わってしまうこと。

勉強したほうがいい。

いい学校に行ったほうがいい。

この習い事は続けたほうがいい。

ちゃんと挨拶しなきゃいけない。

失敗しないように準備したほうがいい。

親からしたら全部、「あなたのため」。

だけど子どもの頭の中には少しずつ、

「やらなきゃいけない」
「やってはいけない」

が増えていく。

これが、いわゆる「義務脳」。

人生の選択肢が、「やらなきゃ」と「やっちゃダメ」で埋め尽くされていく。

そして一番怖いのは、その状態になると、子ども自身が、

「私はどうしたい?」

を考える必要がなくなってしまうこと。

 

 

成功法を与えすぎると「自分の正解」を探せなくなる

親が正解を全部知っていて、先回りして教えてくれたら、短期的にはすごく効率がいい。

失敗も減るし、結果も出やすいかもしれない。

でも人生って、本来そんなに単純じゃない。

親に合った成功法が、子どもにも合うとは限らない。

親が努力できたことを、子どもはものすごく苦痛に感じるかもしれない。

逆に親から見たら「そんなこと何の役に立つの?」と思うものに、子どもの才能が眠っているかもしれない。

だから本当に必要なのは、親の正解を再現する能力じゃない。

「自分には何が合うんだろう?」
「私は何が好きなんだろう?」
「私はどうしたいんだろう?」

を、自分で探していく能力なんだよね。

ところが、親の成功法が「正解」として強く与えられるほど、その探索ができなくなる。

そして親の方法で結果が出なかったとき、

「この方法は私には合わなかった」

ではなく、

「正しい方法を教えてもらっているのに、できない私はダメなんだ」

になってしまう。

これが、成功している親のもとで子どもが潰れてしまう構造の一つなんじゃないかと思う。

 

才能を開花させる親は「やっていい」を大きくする

じゃあ、どうしたらいいのか。

ここで大事なのが「権利脳」。

義務脳では、

「やらなきゃいけない」
「やってはいけない」

が世界の大部分を占めている。

でも権利脳では、その外側にものすごく大きな、

「やっていい」

がある。

やってみてもいい。

やめてもいい。

失敗してもいい。

人と違ってもいい。

途中で気が変わってもいい。

親と違う方法を選んでもいい。

つまり親の成功法も、

「私はこれでうまくいった。あなたもやりたかったら試してみて」

と渡せばいい。

採用する権利も、採用しない権利も、子どもにある。

これだけで「成功法」は義務ではなく、子どもが自由に使える資産になる。

親が渡すべきなのは、完成された地図じゃない。

自分の進む方向を自分で決めるためのコンパスなんだと思う。

www.syuhutago25.com

 

 

「足りないもの」より「勝手にやっていること」を見る

そして義務脳と権利脳では、子どもの見方そのものも変わる。

義務脳で見ると、

「何ができていない?」
「何を身につけさせなきゃ?」
「苦手をどう克服させる?」
「将来困らないために何をやらせる?」

と、どうしても欠けているものを補う教育になりやすい。

でも権利脳になると、見る場所が変わる。

「この子、放っておいたら何してる?」

「何時間でも夢中になれることは?」

「頼んでもいないのに勝手にやっていることは?」

「何をしているとき、明らかにエネルギーが増えてる?」

こっちを見るようになる。

才能って、頑張って獲得するものだけじゃない。

本人にとっては当たり前すぎて気づかないくらい、自然とできてしまうことの中にも眠っている。

だから子どもの才能を開花させたいなら、足りないものを埋め続けるより、すでにあるものを発見する。

その視点がものすごく大事なんだと思う。

 

 

 

子どもを権利脳にしたいなら、まず親が権利脳で生きる

そして結局、私はここが一番大事だと思う。

子どもに、

「好きなことしていいよ」
「失敗していいよ」
「自分らしく生きていいよ」

と言いながら、

親自身が、

「母親だから我慢しなきゃ」
「ちゃんとしなきゃ」
「家族を優先しなきゃ」
「失敗しちゃいけない」
「人からどう思われるか気になる」

で生きていたら、どうだろう。

子どもって、親の言葉以上に親の生き方を見ている。

だから、子どもの才能を開花させたいなら、まず親自身が、

「私はどうしたい?」

を取り戻すこと。

やりたいことをやっていい。

嫌なことは嫌と言っていい。

助けてもらっていい。

挑戦していい。

失敗していい。

途中でやめてもいい。

欲しいものを欲しいと言っていい。

親が自分自身に「やっていい」を許していくほど、子どもにも本当の意味で「やっていい」を渡せるようになる。

 

 

自由とは「何をしてもいい」ではなく、自分で選べること

もちろん、権利脳って「何でも好き勝手にすればいい」という話じゃない。

自分で選ぶということは、その選択によって起きたことも経験するということ。

やってみる。

失敗する。

「違った」と気づく。

じゃあ次はどうする?と考える。

また選ぶ。

この繰り返しによって、子どもは少しずつ、

「私は自分の人生を自分で動かせる」

という感覚を身につけていく。

だから必要なのは、

自由+自己決定+結果から学ぶこと。

親が失敗を全部取り除く必要なんてない。

むしろ、小さな失敗を安全に経験しながら、「じゃあ次どうする?」を自分で考えられることのほうが、ずっと大きな財産になる。

 

子どもを成功させようとしなくていい

結局、親ができることって、子どもの人生を完璧に設計することじゃない。

親の成功法を再現させることでもない。

その子が「私はどうしたい?」を失わない環境をつくること。

そして、親自身も自分の人生を生きること。

子どもを成功させようとするより、

親が自分の人生を楽しみ、挑戦し、失敗し、それでもまた自分で選んでいる姿を見せる。

そのほうが、よっぽど大きな教育になるんじゃないかな。

子どもの才能を開花させたいなら、子どもをどう動かすかを考える前に、一度自分に聞いてみてほしい。

「私は今、自分にどれくらい『やっていい』を許してる?」

子どもに自由を渡したいなら、まず自分から。

子どもに自分を信じてほしいなら、まず自分が自分を信じる。

子どもに欲望全開で生きてほしいなら、まず親が欲望全開で生きてみる。

もしかしたらそれが、子どもの才能を開花させる、一番シンプルで一番難しい方法なのかもしれない。

子どもを「親の正解に適応させる」のではなく、
子どもが「自分の正解を発見する」のを邪魔しない。

私は、そんな子育てが最高だと思う。