こんにちは山田です。
谷口さんの書籍のアウトプット記事です。
この書籍…赤線が自分的に多すぎてまとめられません…
なので、数回にわけて私的レビューをしていこうと思います。
「あなたのため」が苦しかった私へ 〜谷口たかひささんの言葉で気づいたこと〜
「私はあなたの意見には反対だ。だが、あなたがそれを主張する権利は、命をかけて守る。」
谷口たかひささんが紹介していたこのヴォルテールの言葉に、私は思わずハッとさせられた。
“その人が好きかどうかより、その人といるときの自分が好きか”。
なんて深い問いだろうと思った。
谷口さんは続けてこう言っていた。
「“あなたのため”という言葉を使う人の多くは、自分の思い通りに相手を動かしたくて、そのパワーワードでコントロールしようとしているのではないか」と。
…それを聞いたとき、私の胸にグサグサと矢が刺さった。
子育ての中で「あなたのためを思って言ってるんだよ」とか、「こんなことしちゃダメでしょ」と言った自分の声が、頭の中にいくつもリピートされた。
結局私も、自分の価値観や「こうあるべき」を子どもに押し付けていたんじゃないか?
「自分が我慢してるから、子どもにも我慢させたくなる」って、ほんとそう。
でも谷口さんの言葉は、そんな私を責めるためのものじゃなくて、
「まずは自分の違和感に気づこうよ」っていう優しい問いかけのように響いた。
だから私は、子どもに何か言いたくなったときこそ、
「私、何か我慢してないかな?」
「これ、私の思い込みじゃないかな?」
って、自分自身に問いかけるようにしている。
“子どもを変えようとする前に、自分を見つめよう”。
谷口さんの言葉は、私にとってそんな原点回帰のスイッチになっている。
「自由」と「放任」は違う。~子育てにおける“対話”の力~
「自由って、何だろう?」
谷口たかひささんの話を聞きながら、ふとそんなことを考えた。
私たちはよく“自由にやっていいよ”って子どもに言うけれど、それって本当に“自由”なんだろうか。
谷口さんはこう言っていた。
「自由とは、他人の自由を損なわない範囲内で認められるもの。それが、民主主義なんです」と。
つまり、「ただ好きにしていい」ではなく、お互いの価値観をすり合わせながら、自分もOK、相手もOKな空間をつくっていくこと。それが本当の“自由”なんだと思った。
じゃあ、そのために必要なことは?
谷口さんが話していた、イギリスでの“ディベート教育”にヒントがある。
彼はこう語る。
「最初、僕は“ディベート=自分の意見で相手を論破するもの”だと思っていました。だけどイギリスでは、毎日のように“立場を交換して”ディベートするんです。最初は『なんでやねん!』って思ってた。でも、あれが本当にありがたかった」
相手の立場に立ってみる。
自分が反対していた側の視点に立って言葉を探す。
それがいかに難しく、自分がどれほど偏っていたかを思い知らされる経験だったそう。
この“立場の交換”って、子育てでもまさに大事なこと。
「どうしてこの子はこう言うんだろう?」
「私が子どもだったら、どう感じるかな?」
「私、いま満たされてる?自分が満たされてないからイライラしてない?」
そんなふうに、ただ“権限”を与えるんじゃなく、“対話”を重ねながら自由を育んでいく。
それが放任とは全く違う、「つながりのある自由」だと私は思っている。
「それ、ホントに“事実”? ~価値観の押し付け合いから抜け出す~」
ドイツやスウェーデンの小学校の教科書には、こんなことが書かれているそうです。
「事実」と「価値観」を分けて考えることの大切さ。
事実は基本的にひとつ。
たとえば、「牛は草食動物」というのは、誰が見ても変わらない事実。
でも、「猫が一番かわいい」は…それはもう完全に価値観ですよね(笑)
谷口たかひささんは、こう言っていました。
「事実を正すことには意味があるけれど、価値観をぶつけ合っても喧嘩になるだけです」
そして、「価値観には共感はあっても正解はない」と。
これを聞いて、私は「うわぁ、やば…」って思いました。
だって、今の日本って――いや、私自身って――この価値観の押し付け合い、やってるかもしれないって。
「朝活したほうがいいよ」
「本は毎月1冊読んだほうがいいよ」
「プロテイン飲んだほうが体にいいよ」
…これ全部、“あなたのため”って顔してるけど、実は価値観の一方通行。
もちろん、誰かのおすすめが役に立つこともある。
でもそれが“事実”じゃなくて“価値観”だとわかっていれば、「へ〜、そういう考えもあるのね」と受け止められる。
逆に、「なんでやらないの?」「それじゃダメだよ」って言い方をされたら、そりゃあ反発したくもなる。
子どもとの関係も同じ。
「ゲームばっかりしてないで勉強しなさい」って言いたくなること、ある。
でもそれって、本当に“事実”なんだろうか?
それとも、“私の価値観”を押し付けてるだけなんじゃないか?
価値観の違いを、違いとして尊重できる社会。
それって、家庭の中から始まるのかもしれないな…と、私は思っています。
失敗する権利を、子どもから奪ってない?~親として“信じて待つ”という覚悟~
「この子にはまだ早い」
「それはちょっと無理でしょ」
私たち大人は、無意識にこんな言葉を使ってしまいがち。
だけど、それって――本当に“子どものため”なんだろうか?
谷口たかひささんがドイツで見た、小学校のエピソードが心に残っている。
ある日、6歳の子が学校にお弁当を忘れてきた。
「先生、お弁当を忘れてしまいました」
そのとき、先生はこう返したそう。
「どうする?」
日本だったらきっと、すぐに親に電話して「持ってきてください」って頼むのが定番。
でもドイツでは、子ども自身に選ばせる。
① 友だちに少しずつ分けてもらう
② 自分で親に電話して頼む
ちなみに、①を選んだ場合は、だいたい“あまり人気のないおかず”が集まってくるらしい(笑)
②なら、親にお願いする勇気と責任が必要。しかも、電話は先生がかけても、“お弁当を持ってきて”とは子ども自身が言わないといけない。
そういう小さな体験を通して、「忘れ物ってこうなるんだ」「自分で頼まないと解決しないんだ」と、子ども自身が“自分の課題”として受け取っていく。
谷口さんは言っていた。
「僕たちは知らず知らずのうちに、子どもから“権利”を奪っている」
考える権利
選択する権利
行動する権利
そして――失敗する権利
私、この話を読んで震えた。
ああ、ここだな。日本の親に一番届けたいところは。
私たちはよく「学校がどうにかしてくれるでしょ」「家庭でも声かけてくださいって言われたから…」と、“呼びかける”ことはするけど、**本当にそれ、子どもの課題になってる?**って思う。
結局、自分の人生に責任を持つのは、その子自身。
だからこそ、小さいころから「決断する」「選ぶ」「失敗する」経験が必要なんだよね。
…なんて、えらそうに言ってる私も、心配しすぎてお弁当届けに行っちゃうこと、正直ある(笑)
でも、届けたあとには思うんだよね。「あれ、ほんとに必要だったのかな?」って。
“信じて待つ”って、やっぱり覚悟がいる。
でも私は、子どもが「やっちゃった…」と落ち込んだ時にこそ、「大丈夫、やり直せるよ」と言える親でありたいと思ってる。
子どもを“正しく”見るってなんだろう?~8つの知能とストレングスファインダー~
今回、谷口たかひささんの話を通して改めて感じたことがある。
それは――子どもをちゃんと“人”として見るということ。
「まだ早い」「無理かも」って決めつける前に、
「この子は、どんな力を持ってるのか?」「どこに種があるのか?」を、大人が探していくこと。
そのための視点として、最近はじめて知ったのが、ハワード・ガードナーの多重知能理論だった。
これは、「人間の知能はIQだけじゃない。8つの異なる知能があるんだよ」という考え方。
例えば…
-
言語的知能(ことばに強い)
-
論理数学的知能(論理や数に強い)
-
音楽的知能(音やリズムに敏感)
-
身体運動的知能(体を動かすことに優れている)
-
空間的知能(イメージ化やデザインが得意)
-
対人的知能(他者との関係づくりがうまい)
-
内省的知能(自分の内面を深く見つめられる)
-
自然認識知能(動植物や自然への感性が強い)
これを知ったとき、「あ、どんな子にも“得意”ってあるんだ」って、ストンと腑に落ちた。
しかも、ストレングスファインダーの資質とも組み合わせて見ると、その子の個性の輪郭がぐっと浮かび上がってくるんだよね。
「この子の良さって、目立たないけどここなんだ」
「この子の力、こうやって伸ばしてあげられるかも」
そんなふうに思えると、
「ちゃんとしなきゃ」じゃなくて、「この子らしく生きていける道って何かな?」と考えられるようになる。
私たち大人が子どもを“見る目”を変えたら、
子どもも、自分を信じて歩き出せるのかもしれない。
おわりに:迷いながらでも、今日からできること
「じゃあ、私に何ができるんだろう?」
谷口たかひささんの話を聞いたあと、私はそんなふうに自分に問いかけた。
世界のこと、社会のこと、子どもの未来のこと。
考えるほどに、答えが見つからなくなることもある。
「私なんかにできることあるのかな」って、立ち止まってしまう日もある。
でも、谷口さんの言葉を通して、私はこんなふうにも思えるようになった。
迷いながらでも、一歩踏み出すことが、誰かの未来につながるんじゃないかって。
だから私は、今日から小さなことをやってみている。
たとえば――
-
子どもが失敗したとき、まずは「どんな意図があったのか」を見つけて言葉にしてあげる。
「〇〇したかったんだね」って。
そのうえで、「私に何かできることある?」って聞いてみる。 -
「早くしなさい」って言いたくなったら、まずは深呼吸して自分の感情に気づく。
-
子どもが得意そうなことを見つけたら、「それ、いいね!」ってまっすぐ伝える。
-
自分自身にも「今、何がしたい?」って問いかける時間をつくってみる。
どれも、完璧にはできてないし、つい感情が先走ってしまうこともある。
でも、「私もまだ成長途中なんだ」と思えるようになっただけでも、ちょっと楽になった。
子どもは、私たちの“背中”を見て育つ。
だからこそ、私自身が、自分の言葉で考えて、自分の意思で選ぶ姿を見せていきたい。
間違えても、遠回りしても、またやり直せると信じられるように。
そんな思いを、私はこれからも大事にしていきたいと思っています。
愚痴る自分とおさらばしたい?
家族とのコミュニケーションを円滑にしたい?
それ解決できます。
今なら公式ライン登録で、1時間コーチング無料プレゼント★
☑毎日子どもにイライラしてる!
☑もっと子どもの前ではニコニコしてたいのに…
☑夫ともっとコミュニケーションとりたい…
☑子どもの良いところを沢山見つけてあげたいのに、いつもグチ言っちゃう…
今なら公式ライン登録で、40分コーチング無料プレゼント★

SNS発信
Xでは、毎日発信しています。主に自己理解についてです。
