さて、いかがでしたか?
子どもの話を聴くこと、体感できましたか?『よし、自分は聴くことができたぞ。でも、まーた、私が喋ると命令みたいになっちゃったなぁ…』
って思いませんでしたか??
そんなあなたに、今日は、命令みたいにならない方法=子どもとの話し方についてお話したいと思います。
アイメッセージ
もぉ、これはね、真面目なあなたなら、聞いたことあるはずですよ。
『アイ(I)メッセージ』。
これ聞いたことありますよね?アイというのは、『私のI』です。私はこう思うよ。ということを伝えるということです。
アイメッセージには、2つの種類があるって知ってましたか??
1つ目は、『肯定のアイメッセージ』
2つ目は、『対決のアイメッセージ』です。
上記の命令みたいになっちゃうなぁ…とお悩みの方には、『対決のアイメッセージ』ができていないということになります。
これも例を出しますね。
たとえば、子供がすごい大音量でYouTubeを見ていたとしましょう。子供はとくにそれを問題と感じていなさそうです。この場合、子どもはなんとも感じていないので、『子どもの課題』はなしです。(もし、子供が『ママ、音量下げ方わかんない。さげて』とお願いしてきた場合には、共同課題になりえます。)
さて、親の課題をみてみましょう。
・ご近所迷惑になる…
・耳悪くなっちゃう!
・うるさっっ!!!
まぁ、こんな所でしょうか。
私も時々余裕がないと『うるさーい!!!音量さげてよ!!!』と言ってしまいます。しかし、この講座を受けてから、意識して、こんな風に言うようにしました。
『ちょっといい?ママさ、YouTubeの音ちょっと大きいなって感じるの。〇〇ちゃんの耳が悪くなっちゃうんじゃないかって心配なんだぁ…。』
音量さげてよ!というのは、(あなたが)さげてよというyouメッセージになっていますが、ママは〇〇って感じるというのは、アイメッセージになっていますよね。
アイメッセージを伝える時のポイント
感情には、第1次感情と第2次感情があるって知っていましたか?アンガーコントロールなどを勉強した方はご存じかもしれません。
引用:https://note.com/aidama_/n/ndd85d3a82d84
第1次感情というのは、上記のような不安、嫌だ、苦しい、辛い、心配、寂しい、がっかりした、嫉妬した、腹立たしかったなどの感情です。
第2次感情の怒りの下には、第1次感情が必ず潜んでいるのです。
自分の第1次感情って自分でも理解できない時があるのです。だから、ただ単に『なにやってるの!』という怒りだけで、子供と対峙してしまうんですね…。
たとえば、子どもが道路に飛び出したとしましょう。
その時の第一次感情はどんな気持ちですか?
・この子がひかれたらどうしようと心配した。
・ひかれたら…と思うと悲しくなった…。
・会えなくなると思うと、辛くて、苦しくなった…。
こんな第1次感情があって、『飛び出しちゃダメでしょ!!!!』という怒りになっているわけです。
まずは、子供に第1次感情だけを伝えることを意識してみましょう。
対決のアイメッセージはご理解いただけましたでしょうか?
あなたの生活の中で、怒りが爆発した瞬間をワークシートに記入してみましょう。
その出来事(事実)と、第一次感情はどんな気持ちだったか、さらにそれを10点満点で数値化してみてください。
それを見て、あなたの中にどんな気持ちがあるのか、どんな価値観が潜んでいるのか、思ったこと、なんでもいいので、気持ちを書いてみてください。
例)
事実:
次女が勝手に私の財布からお金を盗んで自分の財布に入れていた。
(これ本当にあった話)
『お菓子を食べたくて、でも、お金が減るのが嫌だった。』と。
第一次感情(数値化):
悲しい(10)、後悔(9)、焦り(9)、不安(10)
思った事:
お金に関して、厳しくしすぎた…後悔。
私も、主人もお金に関してはシビアに育っていた背景あり。
次女の場合、目減りするのを極端に恐れる傾向がある。
欲求に対して『相談』を持ちかけられない雰囲気を作ったことに後悔。
相談してもらえない悲しさ。
このままでは、将来、窃盗の可能性を潜んでいるのではないか…?と不安、焦り。
↓
お金の視覚化とともに、次女のお菓子に対する幸福度を視覚化するようにするのはどうだろうか?
と、私はノートに記し実践しています。
このように事実と第一次感情の洗い出していくと、余計な不安に襲われることを防いだり、これからどうしていこうかなど今後のやるべきことが見えてきます。
ワークシートに一つ、最近怒ったことでも、以前に大爆発した時などを思い出して記入してみてください。
次回は、肯定のアイメッセージをお伝えします。
これは、対決よりも難しいです。
では、また。
参考文献:
STEP(Systematic Training for Effective Parenting)セミナー
PET(Parent Effectiveness Training)セミナー
女性のための人間関係講座