双子・発達障害児の育児ブログ

8歳双子(女女)育児中の専業主婦です。自閉症スペクトラム、知的障害の我が子達の様子や施設の口コミ、書評などのブログです。よろしくお願いします。

アドラーの心理学 実践編①

アドラーの心理学をよりあなたの物にしていただくため、実践編をご用意しました。時々、解説しながら、進めていきますね。

 

目次

①子供の話を聴く

②子どもへの話し方

③話し合い方を学びましょう

 

①子供の話を聴く

 

ブログでも書きましたが、こちらに詳しく書こうと思います。

 

子供が何か問題に直面した時、『あ、できない…』『やりたくないな』『嫌だな』そんな気持ちになると思います。

 

課題の分離でいうと、これは『子どもの課題』になります。その子どもの課題に対して、あなた自身がなんとも思っていなければ、『子どもだけの課題』になります。

ここは、ちょっと重要です。

課題の分離ができているかいないかで、対応方法が変わってきます。

 

子どもだけの課題の場合は、あなたの役割は『聴く』だけになります。もし、あなたの課題でもある場合は、『話す』のテクニックを使っていきます。

 

まずは、子どもだけの課題の場合を考えていきましょう。

これは、体感した方がすごくわかりやすいので、体感してみましょう。

 

まずは、あなたが『やりたくないこと』を思い浮かべてみてください。ここでは、とりあえず『掃除』にしておきますね(私がしたくないから)

 

あなたは『掃除(あなたのしたくないことを当てはめてください)なんかしたくない!』と言ったとしましょう。その時に、私が下の12個の型で返したとします。どんな感じがするか…ちょっと思い浮かべてください。できれば、1個1個口に出してみてください。

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

①文句ばかり言わないで、やっちゃいなよ!!(命令)

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

②やらないとSNSでこの部屋を拡散するよ!(脅迫)

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

③掃除があなたの仕事でしょ!?(説教)

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

④どうやったら掃除したくなるか調べようか??(提案)

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

⑤嫌だと思うから嫌なんじゃない?嫌だと思わなきゃいいんじゃない?(講義)

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

⑥すぐ弱音吐くね。ダメだなぁ…。(非難)

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

⑦じゃあ、やらなくていいんじゃない?(同意)

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

⑧だらしないなぁ…甘ったれだね、君は…。(侮辱)

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

⑨部屋が綺麗にならないから嫌なんでしょ?だからやりたくないんでしょ?(解釈)

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

⑩やりたくない時もあるよね。ま、明日は気分変わるかもよ。(激励)

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

⑪いつからやりたくないって思ったの!?何か嫌な記憶でもあるの!?(同情)

 

☆『掃除なんかしたくない!!!!』

⑫まぁまぁ、おやつでも食べたら?(ごまかし)

 

 

さぁ、どんな感じがしましたか??

 

私は、すごい反発しました。『掃除なんかやってやらないぞ』って気持ちになりましたね…。他にも、自分はダメな人間に感じたり、自分のこと理解してもらえないと思う方もいらっしゃるかもしれませんね。少なくとも『自分が思っている理由を話そう』とは思いませんでしたね。

 

でも、これ…普段やりがちなコミュニケーションだと思いませんでしたか?体感してわかったと思いますが、こんな風に子どもに話を返すと、もう話す気持ちがなくなってしまうのです。私達は、こんな風に12個の方法で子どもとのコミュニケーションをシャットダウンしていたのです。

 

なんともったいない!!!!

 

ではどうしたらよいのか…??

 

子供の話の聞き方…それは…

『子どもの言葉をそのまま繰り返す』

『子どもの言葉を言い換える』

『子どもの気持ちを汲む』

 

まずは、『子どもの言葉をそのまま繰り返す』だけを意識していきましょう。

 

☆掃除なんかしたくない!!

『そうなんだ、掃除がしなくないって思うんだね。』

 

これだけです。

どうですか?こう返答されたら、続きを言いたくなりませんか??

『そうなんだよ…今日はさ、ちょっと生理痛が重いからさ…少し横になりたいんだよ…』と話を続けたくなるなと私は思いました。

 

今、この瞬間から、あなたは話を聴ける母親に大変身!!

 

少し意識して、1日過ごしてみてください。きっと『あれ?こんな時どうしたらいいんだ?』ってことが出てくると思いますので、それを書き留めておきましょう。

 

1回でもいいです。子どもが話した内容をそのまま繰り返してみましょう!!

 

 

参考文献:

STEP(Systematic Training for Effective Parenting)セミナー

PET(Parent Effectiveness Training)セミナー

女性のための人間関係講座

オヤトコ発信所