赦し、信じて、手放すブログ

自己理解コーチ/アドラーELMリーダー/言語聴覚士/小5双子の母。助けてと言えずうつ病⇒どこを助けてほしいかわからない⇒自己理解⇒他者理解⇒世界で1番幸せな母。 教育に自己理解を組み込むビジョンを掲げている八木仁平さんに共感し自己理解コーチとして邁進中。 全人類に本物の自己理解を。

発達障害児、ゲームに負けるとかんしゃくを起こすの子への対策5つ紹介します。

こんにちは、山田です。

 

今日は、『発達障害児、ゲームに負けるとかんしゃくを起こすの子への対策5つ紹介します。』というテーマでお届けします。

我が家の小学生の子どもも1番病で負けると大変なのですが、その中でもできることをやっていくと、少し緩和されてきました!

その方法をご紹介したいと思います。

 

目次

 

お子さんとゲーム(主に複数人でやるアナログゲーム、テレビゲーム)をしていてこんな経験はないでしょうか?

・子どもが負けると怒りだす。相手のせいにする。

・負けると、気持ちの切替ができずに泣き続ける。

・小さいトラブルから、ゲームをひっくり返し、戻ってこられない。

 

そんな子どもに手を焼いていませんか?

発達障害を持つお子さんは、『負けると世界が終わる』『全か無か』『0か100か』のような考えを持つ場合が多くあります。

そんな考えを持っているので、負けた時には、我を失うぐらいに泣き叫ぶわけです。

 

それに付き合う私達親はもう子どもとゲームやりたくない…と思ってしまいますよね。しかし、ちょっとした事前準備や、負けた時の対応を工夫するだけで、落ち着いてゲームをすることができるようになります。

 

対策の前に、アンガーマネジメントの話。

まず、ゲーム対策に入る前に、この言葉の説明をさせてください。

『アンガーマネジメント』

この言葉聞いたことありますか?

 

詳しく解説していきます。

アンガーマネジメントとは…一言で言うと、『怒りを上手にコントロールすること』です。

 

怒っている過程って、外からは見えませんよね?落ち着いた状態から、いきなり怒りの沸点に達したのか…それとも、数分前からイライラしていて、徐々に徐々に沸点に達してしまったのかそのような状態を『視覚化』していくのです。

 

たとえば、『落ち着いている・イライラ・怒っている』という3段階の気持ちの尺度があったとしたら、今現在どこに自分がいるかを確認するという方法があります。

自分の怒りを評価することで、客観的に自分の怒りを見ることができます。

我が家では、このような『いかりの温度計』を使って、子どもへアンガーマネジメントしています。

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子どもの機嫌が悪いなぁ…と感じたら、『今、〇ちゃんはここ(オレンジ色)かなぁ?』と指してあげて、自分の怒り具合を『見えるように』してあげます。そうすると、『うん、もうちょっとで赤(怒っている)になっちゃうかも』など答えられるようになります。

 

逆に、ママが少しイライラしている時にも使えます。

『ママは今、オレンジ色の所だから、どうすればいいと思う?』などと言うと、子どもは『はっ、もう少しで赤になってしまう!これはヤバい!』と思って、行動を修正することもあります。

発達障害児はとくに、”ママがいきなり怒り出した!”と感じることが多いそうです。

しかし、このようにママや他人の怒りを『見えるように』すると子ども自身が行動を修正しやすいですよね

 

さて、前置きが長くなりました。本題に入りましょう。

 

発達障害児、ゲームに負けるとかんしゃくを起こすの子への対策5つ紹介します。

①ルール説明は、しっかりしておく。

特に自閉症のお子さんですと、ルールに忠実です。

ルールに反する!と判断すると、パニックを起こす可能性があります。

『このカードが出たら、こうするんだよ』などのルールははっきりさせておきましょう。

このぐらい当たり前に理解できているだろうと思わずに、一度しっかりと全て説明してみてください。

 

②アナログゲームの細かいものは、トラブル防止のために一工夫を。

たとえば、お友達がサイコロを振った時に、机から落ちたとします。『机から落ちたからもう一回ね』と言ってサイコロを振り始めたら、きっと負けず嫌いなお子さんですと『もっかいやるなんてズルい!!』というはずです。このような状況を引き起こさないために、床でやる、お皿の上にサイコロを振るなどの工夫が必要ですよね。小さなパーツがあるようなゲームでしたら、人数分のBOXを用意して、自分の物はBOXに入れるようにするなどの工夫が必要です。

 

②例外のパターンを想定して、説明しておく。

たとえば、ゲームの中でも時々起こる『例外』がありますよね。〇〇ちゃんは、少し年齢が幼いので大人と一緒にやる。△△君は用事があるので、途中でゲームを終了する。

などです。そのような場合もあるんだよと説明しておくと、心の準備ができると思います。

 

③事前に負ける可能性もあることを説明する。

これは当たり前ですが、負けることもあるからねと一言声をかけておきましょう。

その際に、【負けたらどうする?】と聞いてみましょう。

その一言が『あ、負ける可能性もあるんだ』という気づきになり、負けた時を想定しやすくなります。

自閉症児はしばしば、『ゲームは勝つ』というイメージしかできていないようなので、この一言は必要ですね。

できれば、『負けたら、枕に向かって大声を出す』など本人なりの発散方法が確立しているといいなと思います。

(我が家は、トイレで叫ぶ、センサリーグッズを強く噛む…などの対処法でした)

 

④事前に、リタイアもありと説明する。

ゲームに負けそうになった時、ボードを引っくり返してしまうお子さんも多いかと思います。

その前に、『もし、イライラしてきたら、手をあげて”リタイアしてもいい?”って聞いてね』と話しておきましょう。

最初はなかなか難しいと思いますが、アンガーマネジメントが定着していれば、『今の気持ちはオレンジ色(イライラ)かな?リタイアする?』など声掛けができますね。

 

⑤人数調整する。

負けず嫌いなお子さんは、自分の気持ちをうまくコントロールできず複数人でやるゲームを嫌い、一人でできるゲームにハマっていきがちです。そうなると、親も心配ですよね。まずは、人数を調整してあげましょう。

たとえば、

ママと2人でやる→パパと2人でやる→ママとパパと3人でやる

3人でやって、うまく怒りのコントロールができてきたら、一番仲良しのお友達を加えてやってみるといいでしょう。

それとなく、最初は大人がわざと負けてあげて、1位か2位にしてあげるのがポイントです。

子どもチームと大人チームのチーム戦にしてもよいかもしれませんね。

 

大人側の心構えで大事なこと

子どもがゲームをやる度に、『ぎゃー!!どんがっしゃーん!!』とかんしゃくを起こすとなかなか次もう一度やろう…という気になれませんよね。

 

子ども自身も『なんで、自分はこんなに暴れちゃうんだろう…?』と我に返って思うのです。

その子のせいではなく、その子の脳の機能の問題なので、絶対に厳しい言葉をかけないでください。

『次は、悔しいって言えるといいね。大丈夫だよ』って言ってあげてください。

 

私が癇癪を目の前にしていつも心の中で唱えている言葉を伝授します。

『現状はこんなもんだ。データが取れたぞ。』

 

どんな状況でこの癇癪が出たのか?

もう一度、日を改めて、どういう準備をしたら、癇癪が起きなかったのか…

全てデータ化しておきます。

 

日々、癇癪スイッチを探しているような感じです。

その日の気温や前後の予定、前日の疲れ具合など、全てデータです。

データが多ければ多いほど、お子さんが大きくなった時に絶対に過ごしやすくなっています。

 

今、癇癪を目の前にできたあなたはラッキーです。

データが一つ取れましたよ。

 

負けてしまい沢山沢山泣くかもしれません。

パニックを起こすかもしれません。

パニック中に、物が壊れるかもしれません。

しかし、子どもという存在を絶対に否定しないでください。

 

↓↓絶対禁句↓↓

・負けることだってあるだろ!

・悔しいならもっと練習しなよ!

・次やったら、もぉゲーム一緒にやってあげない!

・そういうことするから、嫌なんだよ!!

・そういう〇〇は、大っ嫌い!!

 

全か無かの法則のように考える自閉症児たちは、負けたらすべてが終わる!

生きていけない!!と考えます。

存在自身を否定された気持ちになります。

 

しかし、あなたが負けたとしても世界は何一つ変わらないし、私達はあなたを愛しているんだよ…ということを100万回伝えましょう。

もう一度言います。

負けても、私はあなたの事が大好きなんだよということを100万回…いや、1億回…言ってください。

 

(2023年5月リライト)

次女に『昔はあんなに癇癪起こしてたけど、今はどうして収まったの?』と聞いてみました。

こう答えてくれました↓

負けても『相手はすごいな~』って思うようになったし、負けてもドンマイ次があるってわかるようになった…と。

以前は自分の事しか考えられなかったけど、視野が広くなったのでしょうね。

相手のテクニックにまで注目できるようになったんですねぇ…。すごいな。

感情コントロールや語彙力、(言葉がなくても、非言語でも)表現力が上がれば、絶対に落ち着きます。我が家が証明します。

 

まとめ

負けず嫌いなお子さんの対応には5つのポイントがありました。

①ルール説明をしっかりしておく。

②例外のパターンを想定して、説明しておく。

③事前に負ける可能性もあることを説明する。

④事前にリタイアもありと説明する。

⑤人数調整する。

とにもかくにも、事前の説明や工夫が重要だということがわかると思います。

このような説明をして、お子さんが『ゲーム楽しい!もう一度やりたい』と言い出したら大成功だと思います!

数をこなすといろんなパターンが見えてきて、『負けることもあるけど、やっぱり楽しい!』と思えるはずです。

最初は根気がいりますが、お子さんから『楽しい!』という言葉が聞くことができたら、ぜひぜひぜひ私に教えてください!

私もとっても嬉しいです!

 

そして、行動でなく、お子さんの存在を大きく包み込んであげてくださいね。

 

今日もお付き合いありがとうございました。

 

 

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言語聴覚士という専門家だった私が、発達障害児・双子を育ててみて、わかったことは3つ。

1,自分という人間を知れば、子育てがしやすくなる

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