双子・発達障害児の育児ブログ

6歳双子育児中の専業主婦です。妊娠期~幼稚園に入ってからの様子を発信します!

書字の困難さについて

文字は読めるけど、なかなか書くことができないというお子さんをお持ちの親御さんへ。

どのようなアプローチをしていくのか…わかりやすく解説したいと思います。

 

1⃣学習ができるようになるまでには、3つの能力が備わっていないといけません。

学習(教科内容を理解し、活用する)するには、学習技能、身体機能、認知能力が必要不可欠です。

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学習技能とは、ノートを書く、本を読む、計算する、考えを伝えるなどのことです。

身体機能とは、座る、姿勢を保つ、書く、見る能力のことです。

認知機能とは、視る、聞く、読む、感覚の処理能力、記憶、計画力などのことを指します。

 

認知能力を上げる訓練はあるにはあります。(ワーキングメモリや記憶力トレーニング、コグトレなど)しかし、それらを伸ばす訓練よりも先に、身体能力を伸ばしていった方が書字、学習に繋がりやすくなる可能性が高いと言われています。

 

2⃣子どものここをチェックしてください。

1、姿勢を保持する力

座っている時に足をブラブラさせる子、机につっぷす子、片足をあげて座ったりしていませんか?

そのような子は筋力が弱いだけでなく、姿勢を保つための脳からの指令が弱いことも起因しています。発達障害の子供は脳の指令が弱いので、筋力トレーニングだけをしても意味がありません。

 

脳からの指令をなるべく沢山出させるトレーニングをご紹介します。前庭感覚や固有感覚を刺激するような遊びがよいとされています。これらの感覚統合を行うことで、学習時間が長くなり、集中力も高まり、学習への土台ができます。

 

具体的方法は…

とにかく不安定な場所を沢山歩かせること。整備されたコンクリートでなく、土の上や、少し高い山など。家の中では、無造作におかれた布団の上などを歩かせるのもよいですね。歩くだけでなく、四つん這いや、うさぎ跳び手押し車などで進むとより効果的です。トランポリン、木登りアスレチックボルダリングジャングルジムなどもとても有効です。

 

幼稚園時代にこれらの遊びを沢山やってこなかった子供が小学生になった時に、いきなり学習に入れるとは考えられません。現在、専門家から見て、1年生で5割ぐらいの子はこれらの感覚刺激を受けずに成長してきてしまい、とても学習に入れるような身体つきではないとされています。(今年はコロナの影響もあり、余計に)

 

書いてる時に、脇がしまっていない。脇がひらいている子は、まだ体幹が弱い証拠です。先ほどの前庭覚や固有覚を整えるトレーニングをすることで、体幹周辺の筋肉が無意識に鍛えられ、姿勢の改善に繋がり、書字が安定すると言われています。

 

脇が開くということは、身体の軸のバランスを取っているということです。

サーカスの綱渡りをする人は長い棒を持っていますよね?棒を持たないと落ちてしまいます。棒を持つことで、バランスが保てるのです。ということは、体幹がしっかりしていないと、脇を開いて(腕をサーカスの棒のようにして)、体幹のバランスを取ろうとしている…ということなのです。体幹がしっかりしてくれば、このような動作がなくなり、脇が閉まってきます。

 

もうすでに小学生で、トレーニングする時間がなかなか取れないという場合には、応急処置として、ゴムQチェアマットを使用してみましょう。体幹を補佐してくれます。

ゴムQ Qチェアマット 学校椅子適合サイズ ブルー

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鉛筆がすぐにぼきっと折れる子は固有感覚の偏りがある証拠です。

折れにくい鉛筆を使うか、書道や筆ペンで力加減を練習するとよいでしょう。また、キッチンにある計りの上で書かせて、〇gにならないように書いてごらん…指示して、視覚的に示すとよいでしょう。

 

2、鉛筆を支える小指と薬指の力

お子さんは、鉛筆を握りこむように持っていませんか?

握りこみは身体の負担が大きくなり、学習時間に影響しますので、上記の体幹トレーニングと同時に小指と薬指へのアプローチをしてもよいでしょう。

 

握りこむ子は、小指と薬指の発達が弱いと解釈できます。

 

具体的方法は…

小指と薬指のトレーニングは、鉄棒(1日30秒毎日で1年後にはかなり変わる)、うんてい綱引きぷちぷち雑巾しぼり紙を半分に割く練習(折り目をつけて手をパーにして切る)、トングでものを移動させるなどがあります。

 

小指と薬指の発達が十分になされたという指標は、鉛筆の握りこみがなくなり、きちんと手が紙について書字できていることです。手が紙についておらず、肘や手首が大きく動いている場合は、まだまだ上記のトレーニングを継続した方がよいでしょう。

 

すでに小学生で、トレーニング時間がなかなか取れない場合は、応急処置として、鉛筆を正しく持たせ親指と人差し指の間におはじきを挟み、落ちないようにして書かせてみましょう。


上記2つがしっかりしているけど、なかなか文字が書けない場合には、視覚機能の偏りがありそうです。

3、文字を把握する視覚機能

黒板を映して書けない、教科書の文字を映せないなどの場合には、ビジョントレーニングが有効です。

まずは、なぞり字⇒うつし書き⇒思い出し書きと段階を踏みましょう。

 

ビジョントレーニングに関しては、こちらの書籍を参照ください。

発達の気になる子の 学習・運動が楽しくなる ビジョントレーニング (発達障害を考える・心をつなぐ)

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視覚機能の問題が大きく、全く書けないお子さんをお持ちの親御さんへ

鉛筆を持って書字を練習すべきか?早期にタイピングを導入した方がよいか?とお考えでしょうか?

 

小さい頃から、文字に全く興味を示さず、パズルなども全くできなかった…。小学校中学年ぐらいになっても全く文字が書けないというお子さんは、早期にタイピングやフリック入力を練習させた方が有効です。高校入試の際に、パソコンを使うなどの配慮を受けたいとなった場合、中学校の試験でもパソコンを使用していたという証明が必要です。ですので、全く書けないというお子さんに関しては、中学時代からパソコンやタブレット操作での試験を実施するなどの環境調整が必要になります。

(余談ですが、ローマ字入力でなく、日本語入力でも本人がやりやすい方がよいです)

 

 

書字の困難さについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

私が、これらを勉強して思ったことは、とにかく子供には遊びが重要なんだ!!ということです。遊びの中で、学習の土台を作っていたのだと思います。

現在は、コロナのせいで自宅で遊ぶ機会が多くなりましたよね…。そのせいで、学習の土台を作れないでいる子どもも多く出てきてしまいました。

体幹周辺筋肉の衰えは、年齢を重ねた時に、ケガを引き起こしやすくなります。そして、高齢になった暁には、寝たきりになるリスクも高くなるのです。

ぜひとも、子供時代には、身体を使った遊びを取り入れたいものですね。