双子・発達障害児の育児ブログ

8歳双子(女女)育児中の専業主婦です。自閉症スペクトラム、知的障害の我が子達の様子や施設の口コミ、書評などのブログです。よろしくお願いします。

ワーク100個の質問

あなたのこだわりポイントはどこかを見極める。


あなたの中にある~すべきという考え方を見直しましょう。

 

たとえば、
『お友達がオモチャを使いたかったら、貸してあげるべき』
『喧嘩したら、こっちから謝るべき』
『何かを我慢したら、お菓子や好きなことをさせてあげるべき』
『朝食は必ず食べさせるべき』
『最低限、足し算引き算掛け算はやっておくべき』
この根底にはこんな”観念モンスター”がいます。
→人の期待には応えるべきだ。
→調和していかないと、社会でやっていけない。
→苦労や我慢の分、何かを得られる。
あなたの生い立ちを振り返ると、周りの大人にこんなモンスターを植え付けられたのかもしれません。

大人たちはきっと『この子のためだ』と思っていたことでしょう。
しかし、このモンスター…自分では認識しにくく、そしてとても厄介なのです。

 

余裕のある方はこちらの動画ご覧ください。
こちらの動画では『ドリームキラー』と呼ばれています。

youtu.be

 

このモンスターは何を育てるのか?
これらのモンスターを内に秘めていると、【正義感】【責任感】の強い子どもを育てます。

一見、いい子だ!と思えますが、その中にはモンスターが潜んでいるというのを忘れないでください。

 

正義感・責任感の強い子どもは
・我慢や自己犠牲を美徳だと考える
・お兄ちゃんだから…と我慢する癖がつく
・我慢すれば、いいものがもらえる
・自分がいいことをしたという理由がないといいものを受け取れず罪悪感だけが残る
・ずっと頑張っていないといけない。怠けるなんていけないことなんだ。
・これらの考え方を、他人も自分もそうすべきであるという固定概念となる
そんな風に考えるようになります。

そして、それを子どもにも継承していていってしまうのです。
他人軸で生きる人生を自分も子どもも選んでしまいます。
他人軸で生きる⇒他人に評価される⇒他人の評価が悪であれば自分を責めるという悪循
環に入る可能性があります。

 

たとえば、子どもの成績が上がらないのは、自分のせいだ…とか、のちほど勉強しますが、アドラーの心理学でいう『課題の分離』ができていないために、子どもの課題を自分の課題として捉えてしまい、不必要に自分を責めてしまったり、子どもに強制的に何かをさせないと気が済まなくなってしまいます。

 

あなたは子どもに他人の顔色ばかり伺う人生を送ってほしいでしょうか?
現代のデジタル進化は目覚ましく、10~20年後には、今、人間が担っている仕事の65%は機械がやってくれる、人間は働かなくていい時代が確実にくると言われています。

 

日本は法律を整えるのに時間がかかるので遅れるかもしれませんが、子ども達が大人に
なった時には、今と全く違った環境になっている…とのことです。

できていない事があっても機械で補い、社会で生きていくことは可能です。


そうした中で、私達は何が重要になるのか…を親自身が考えて、子どもが自身が『生きていくために必要なこと』を学んでいけるようにする事が重要です。
私達親自身が、そのまた親に言われたことをそのまま子どもに伝えてもいいのは、私達の世代で終わりです。
これからの時代は、必要な情報を取って、頭で考えて、取捨選択をしていく時代です。これからどんどん海外の考え方や、色んな人の意見が取り入れられていくでしょう。
今、通用しているルールも、現在地を出たら…未来には、通用しないことも沢山出てくるでしょう。

 

 

ですので、親の意見をしっかり持って「今、私はこう思うのよ。他の国や地域では違うけど、今このおうちの中での私はこう思う。パパはこう思う。それを聞いて、受けとるかはあなた次第。あなたの意見も聞かせてね。」というような声掛けで子育てすると、多様性を認められる子どもに成長するのではないかなと私は思っています。

そうするためには、あなたの中のモンスターを見つけ出して、優しいあなた独自の考えに変身させましょう。

 

あなたの言葉の中のモンスターを探そう。
ワーク100個の質問をご覧ください。
あなたが、これは子供がやっていたら注意するだろう…とか、これは、当てはまるっていうものにチェックをしてみてください。
それらが、あなたの中の『こだわり・執着(引っかかり)』です。

 

こだわりの中に、きちんと子供にあなた独自の理由を話しているものはありますか?
たとえば、私の場合、【ご飯前にお菓子は食べてはならない】にチェックがつきましたが、改めて考えると、子供に理由を説明していなかったのです。

ただただ『お菓子はご飯前はダメよ』と伝えていただけでした。

それでは、子供は納得しませんよね。
『お腹減っている時に、お菓子食べると、病気になる可能性があるんだ。だから、ママは、やめてほしいんだ。』とか

『(我が子はクックルンが大好きなので、パワーエレメントで説明)お菓子って、黄色のパワーエレメントばっかりなの。黄色ばっかりで、赤と緑は全然入ってないんだよ。そうすると、どらもん(今は違うかも。くっくるんの当時のパワーエレメントを食べるキャラ)が元気にならないんだよ~』

と言う風に説明しました。

 

このように説明されて、初めて、子どもは”親の価値観”に触れるのです。

子どもには、沢山の人の価値観に触れておくこともいいことだなぁと私は思います。

 

それまで『自分の親にそうされてきたから』とか、『自分がずっとそうしてきたから』などの理由でそれを子供に押し付けようとしているものはありませんか?

 

大人も『明日からあなたは、12時間労働になります。昔からそうだからです。』と具体的理由もなく言われたら反発したくなりますよね?子供も同じです。

理由をきちんと理解したならば、きっと守れるはずです。

理由をきちんと話す努力をしてみましょう。
その繰り返しで、自分の頭で考えて、その行動を実行してみる。

そうすると色々実験してみる子供が出来上がると思います。

 

もしも、理由を説明しても、守ることができないのは、知的障害や自閉症があるために、未来の予測がつきにくいまたは、ADHDの抑制機能障害(我慢ができにくい)や報酬遅延障害(目の前のご褒美に弱い)が影響しているのかもしれません。

そういう場合は、こちらでお菓子を決まった量にするとか、Youtubeを夜は見られないように設定する…など環境を整えるしかありません。

 

私達の『普通』に執着しない

逸脱しますが、学校のお話をさせてください。
皆さん、ご存じかもしれませんが、
2016年に『教育機会確保法』が施行されました。
これは不登校児に対して学校復帰を前提とはせず、『多様で適切な学習活動』の重要性を
説き、学校外での学習の場を提供すべきだという考えの元出来上がった法律です。
今や、学校に行くのは『普通』ではありません。
『学校に行ってもいいし、行かなくてもいい。勉強する場所はどこでもいい』というのが、令和の常識になるのです。
余裕のある方は、こちらをご覧ください。学校に行かずに現在は大人になっている方がどのように過ごしてきたかを解説しています。

ai-am.net


私達の普通は、もうこの時代において『普通』ではありません。
『普通』に執着しないということは、ナンバーワンを見ずにオンリーワンを見られるようになるということです。
私個人としては、学校の成績表はもう必要ないと思っています。あれこそ、『学校の普通』の押し付けでしかないと思います。(親の気づかない子供の良さが沢山書かれているのならいいですが。)

 

学校の普通を身につけたところで、社会で困らないかっていうとそうでもないですよね…。今や東大生だって、慶応生だって、社会で使い物にならない子は一定数いると言われている時代です。学校の通知表ばかりに気を取られていると、とても大事なものを見失うと思います。

 

たとえば先生から『〇〇さんは計算は得意ですが、文章題が苦手ですよねぇ…』と言われた時、どうでしょう?文章題を…苦手を克服してほしいって思ってしまいますよね?
それは…本当に必要なことでしょうか?
これからの時代は、私達が子供の頃とは全く違います。
テクノロジーでどんどん教育が変化していきます。
『苦手』があっていいんです。
テクノロジーで解決し、『得意』を伸ばす方法がいくらでも出てきます。
教育の未来に関しては、こちらの記事、ご覧ください。

www.syuhutago25.com

 

何度も申し上げますが、未来は、私達が過ごした日々の延長線上にはありません。
『普通がどんどん変化していくのが当たり前』という前提でいないと私達は、どんどん不幸になっていきます。

 

完璧な母親像に執着しない

私の母は、とても料理やお裁縫が上手で、母業に関しては完璧だったと思います。
幼い頃、レストランに行くことは滅多にありませんでした。
自分が母親になって、レストランや冷食に頼ることに罪悪感を感じていたことがありました。
しかし、双子育児は壮絶で忙しすぎた私は、ある時思ったのです。
『私は、自分の母のようにはできない。今、私ができるキャパシティはこれだけだから、私ができることをしよう』と。
罪悪感に感じる=母親が正しいことをしていたというモンスターが自分の中にあったのです。

しかし、私は『双子を生かしておくことが最優先である』という自分基準を作ったことで、レストランや冷食に頼ることへの罪悪感がなくなりました。
むしろ積極的に取り入れることで、余裕のある暮らしが生まれ、時々『自分で作ってみようかな』と挑戦する心が生まれるのです。

もし、私が、料理を完璧にやろうと奮闘していたら、きっと潰れていたでしょう。

 

自分は他人のようにはできない。
自分は自分ができることを頭で考えて、それを認めてあげて、実行するのみなのです。

 

完璧を捨てるということは、『失敗』でも『負け』でもありません。
立派な選択肢だということに気づきましょう。

 

人へ執着しない

上記の母親の話もそうですが、友人関係などにも言えると思います。
あなたは、利害関係なく、この人と一緒にいて心地がいいな…と思える人と付き合っていますか?
電話帳やLINEトーク画面で振り返ってみましょう。
あなたの周りの5人があなたに一番影響を与えます。

 

普段付き合っているお友達を5人思い浮かべてみましょう。
その人達は、ポジティブですか?ネガティブですか?
いい笑顔で話す人ですか?
話していて、尊敬できたり、笑顔になれたりする人ですか?

 

もしも…あまり想像して心地よくなかったと思うのであれば、それはあまりいい縁ではありません。できるだけ、付き合わないようにフェードアウトしていくことをおすすめします。

私は、時々、電話帳を見返して、1年連絡取っていない友人は消しています。
ひどいと思われるかもしれませんが、『今』大事なことは、第1章で考えた人生の目標にコミットしていくことです。
意見が別れるかもしれません。参考程度に聞き流していただければ幸いです。

 

 

 

最後に

最後に2つ詩をご紹介します。
↓ニュージーランドの子育て支援施設に貼られていた詩です。

 

今日(伊藤妃呂美訳)
『今日わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ 浸けといたおむつは だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが 床の上からわたしを見ている
窓ガラスは汚れすぎてアートみたい 雨が降るまでこのままだとおもう
人に見られたら なんていわれるか
ひどいねぇとか、だらしないとか 今日一日何してたの?とか
わたしは この子が眠るまで おっぱいをやった
わたしは この子が泣き止むまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた
ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?
今日一日、わたしは済んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ』

 


こころの呼吸 片柳弘史 著 より
『自分が自分であることを誇りましょう。
何かができる自分を誇る人の心には、自分よりできない人への軽蔑と、自分よりできる人への劣等感があります。
何もできなかったとしても、精いっぱいに生きる自分を誇る人の心には、精いっぱい生きるすべての人への尊敬と愛情があります。』

 


私達は、存在しているだけでこんなに素晴らしいのです。
それを忘れないでください。
お疲れ様でした。
あなたの気分が少しでもすっきりと優しい気持ちになれていることを祈ります。

 

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