こんにちは、ゆうです。
前回も少しお話したのですが、発達障害と知的障害の違いを説明してから、検査方法によって、発達指数を見ているのか、はたまた知的機能を見ているのかの解説をしたいと思います。発達検査、知能検査の概要を説明します。
目次
この記事はこんな方へ向けて書いています。
◆子供が発達障害、知的障害と診断された親御さん
◆先生から検査を取ると言われるが、どんな検査が知りたい方
この記事を読めばこのような結果が得られます。
◆発達障害児、知的障害の違いが理解できる
◆発達検査と知能検査の名前を聞けば、発達指数を見ているのか、知的機能を見ているのかが理解できるようになる。
発達障害と知的障害の違い
引用元;リタリコ発達ナビ https://h-navi.jp/column/article/175
前回の図と同じものを利用します。
発達障害には、3つ種類があります。広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害、学習障害です。障害には、以下の人達がいるということです。
◆知的障害のみ
◆知的障害+広汎性発達障害
◆知的障害+広汎性発達障害+注意欠陥多動性障害
◆広汎性発達障害のみ
◆広汎性発達障害+注意欠陥多動性障害
◆注意欠陥多動性障害のみ
◆広汎性発達障害+学習障害
◆学習障害のみ
◆注意欠陥多動性障害+学習障害
◆広汎性発達障害+注意欠陥多動性障害+学習障害
!注意!
学習障害と知的障害はここでは重なり合っていません。
学習障害と言われる人たちには、【知的障害がない】ことが前提になります。
*しかし現場だけを見れば、重なりあっている子は存在するという見解もあります。
発達障害と知的障害は、別物であり、合併していることもあるということをご理解いただけましたでしょうか?
知的機能を測る知能検査
小学校に上がるまでに、実施するものにはおおよそ2つあるかと思います。
◆田中ビネー知能検査(新しいものは田中ビネーⅤ)
精神年齢(MA)と生活年齢(CA)の比である比例知能指数(比例IQ)を算出。
WISCよりも短時間で簡易的に大まかに知能検査が取れるものと覚えておけばOK。
適応年齢:2歳~成人
検査時間:30~60分
実施頻度:前回の実施から半年~1年あけることが望ましい。
◆WISC系知能検査(最近はWISC-Ⅳを使用している場所が多い)
年齢に応じて、WAIS,WPPSIなどもありますが、すべてウェクスラー式と言われ、知能を測るものです。田中ビネーよりもより詳しく知能指数をみることができます。しかし、IQ40以下の場合、測定不能となるので、中等度~重度知的障害のお子さんに行うことは稀です。
WISCの最大の特徴は、言語性IQと動作性IQが算出できるという所です。
言語性IQは、言葉を使って理解や表出ができるか?
動作性IQは、言葉を使わずに理解や表出ができるか?
を知ることができます。
例えば、言葉はあまり出ていないけど、積み木の模倣はできるなどの結果が得られると言語性IQは低いけれども、動作性IQは少し高くなるという感じになります。言語を使わずに検査できるので、言葉があまり出ていないお子さんでも、その子の得意な所はどこなのか?不得意な所を得意な所でカバーできないか?などの分析ができます。
適応年齢:5歳~16歳
検査時間:60~90分
検査頻度:1年あけることが望ましい。
発達を測る発達検査
◆新版K式発達検査
発達指数(DQ)を算出します。
新版K式の運動項目は、かなり雑に測るので…あまり気にしないでいいでしょう。見るべきポイントは、【認知適応C-A】と【言語社会L-S】です。
検査内で、凸凹しているのか?それとも、C-AとL-Sで乖離があるのか?などの分析ができます。分析結果が出ると、生活場面でどうやってその子の長所を伸ばせるのかがわかります。
検査年齢:0歳~
検査時間:15~60分
検査頻度:1年をあけることが望ましい
◆遠城寺式乳幼児分析的発達検査法
我が子は、手帳取得のため児童相談所でこの検査を受けました。最大の特徴は、子供が検査を受けずに、親が質問に答えるだけという所。
運動・社会性・言語の3つに分かれており、生活年齢と比べて発達の程度はどのぐらいか、凸凹があるのかどうかなどがわかります。
検査年齢:0~4歳7か月
知能検査、発達検査の数値を見て落胆しているママ達へ
検査の数値は、あまり重要ではないと私は思います。医療や福祉を受ける上で、数値は必要です。しかし、発達障害児を持つママ達に重要なのは、その検査内で見られる分析です。どのように分析されており、その子の長所をどう伸ばしていけるのか?短所はどこなのか?短所を長所で補えないか?そういった視点で見ていくことが重要だと私は思います。
まとめ
発達障害と知的障害の違いが理解できましたか?単体の場合もあれば、重複している場合(臨床では、重複しているお子さんの方が多い印象)もあるということです。ですので、一概に、発達障害があるといっても症状は様々なのです。未だに発達障害と知的障害が同じように感じている方も多くいらっしゃるでしょう。少しでも、発達障害と知的障害は別物だということを広げていきたいなと思っています。
検査については、就学前~小学校低学年まででよく聞かれるものを抜粋してみました。
今日もお付き合いありがとうございました。
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